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今和次郎 採集講義展@パナソニック汐留ミュージアム開催中

2012.03.09 編集部 森

 すでに話題になっていますが、昨秋、青森県立美術館からはじまった
「今和次郎 採集講義」展がパナソニック汐留ミュージアムへ巡回中です。
弊社では図録(書籍としても全国書店で発売中)の制作を担当させていただきました。

今和次郎 採集講義展@パナソニック汐留ミュージアム

 会場入り口では、まるで図録が巨大化したかのようなサインが出迎えてくれます。
こちらも同じく菊地敦己さんのデザインです
(思わず撮影したくなってしまうくらいステキなのですが、
汐留ミュージアムは建物内すべて撮影禁止なので、みなさまご注意を!)。

 今和次郎のスケッチは小さな用紙に細かく描き込まれているので、
ひとつひとつ目を凝らしていくとおもしろい発見が盛りだくさんです。
中でも圧巻なのは、図録の表紙にも使用した『東京銀座街風俗記録』の
「統計図索引」(下図)から広がる多くの調査記録です。

今和次郎 採集講義展@パナソニック汐留ミュージアム

男性の履物やひげ、てぶくろから女性の顔、バッグ、靴下まで図○○と書かれたラベルがたくさん見ることができますが、
そのラベルはすべて街頭で今和次郎たちが調査をしたスケッチが残され、展示されています。
たとえば「図29 タバコ」の場合、タバコなのかキセルなのか、右手で持つか左手で持つか、その持ち方だけでも3種類もあります。
「図56 化粧」の場合、素顔・薄化粧・濃い化粧、頬紅・眉毛を描いた人・つけぼくろをつけた人・イヤリングをしている人など多岐にわたり、
欄外には「うち数名は化粧する年齢を過ぎた人のようだ」というコメントつきという徹底ぶり。
そういった調査が全61点。まさに圧巻。その細かな観察力は絶句ものです。

 展示後半にはある家庭の支出入の円形グラフや、時代の変遷における女性のスカートの長さの変化のグラフ、
農家の主婦の1日の時間割など、今和次郎ならではの観察眼に引きつけられるドローイングが多く展示されています。
この細かな描き込みは、「すごい!」という気持ちを通り越し感激して笑ってしまうくらい、すばらしいです。

 会場設計はベニヤ板などの木材が多く使われ、今和次郎らしい素朴な雰囲気がすてきです。
今までの汐留ミュージアムのスタイリッシュなイメージとは少し違って見えるかもしれませんね。
この楽しい展示に一人でも多くの方が足を運んでいただけることを願っています。

今和次郎 採集講義展@パナソニック汐留ミュージアム

 会場外のショップでは、図録だけでなく本展オリジナルグッズも販売中。
こちらも弊社で制作させていただきました。
すてきなドローイングをあしらったノートにマッチ、一筆箋、バッジ、ポストカードがあります。
こちらもぜひお手に取ってご覧ください。

それでは皆さま、ぜひ会場へ!
デザイン好きもアート好き建築好きも、いや、それらにあてはまらなくても楽しめます。
行って損なしです!

【展覧会情報】
会期:2011年1月14日(土)-3月25日(日)

会場:パナソニック汐留ミュージアム 
 http://panasonic-denko.co.jp/corp/museum/

※青森県立美術館(2011年10月29日(土)-12月11日(日))に続く巡回展示

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