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「切り画を魅せる-福井利佐の世界-」展(駿府博物館)オープニングに行ってきました。

2012.08.16 編集部

新刊『KIRIGA』の著者である福井さんの地元・静岡で開催される大規模個展「切り画を魅せる-福井利佐の世界-」オープニングに行ってきました。

会場の駿府博物館はJR静岡駅から徒歩5分、静岡新聞SBS紺屋町別館の2階にあります。一見普通のビルですが、今回の展覧会に合わせて入口もこんな感じにチェンジ中です。

 
開幕式、福井さんご挨拶中(前の席は偶然人が座っていなかっただけで、ほかはちゃんと人が入っていましたよ!念のため)。それにしても福井さん、お美しい…!


開幕式の後は、福井さんによるギャラリーツアー。
写真は『阿吽の虎 阿』(下絵、2011。作品集P10)の前で作品解説をする福井さん。


こちらは今回の作品集には載っていない作品ですが、フォトグラファー笹口悦民氏、メイクアップアーティストUDA氏とのコラボレーション作品で印画紙を直接切っている作品『幽玄美of能』シリーズ(2005)


こちらはOHPを使った参加型の作品で、福井さんが描いた風景や植物、虫などのシートを使って自分で自由に組み立てることができる作品です。親子で一緒に遊んだら盛り上がること間違いなし。私は一人で盛り上がっていました。

作品集を編んでいるとき、一番苦労したのは作品の立体感をどのようにして見せるかということでした。実際の作品は切ることによって平坦な紙からささくれ立つような細かな立体感を持つのですが、写真で再現することがなかなか難しいのです。やはり実物を見ると、その存在感は圧倒的でした。

ちなみに福井さんが切り絵という技法に出会ったのは中学生の頃ですが、当時制作した作品も会場に展示してあります。そちらも驚きの細かさで、福井さんの非凡さを思い知ったのでした。

今回の展覧会では純粋な作品だけでなく、装丁のお仕事や能装束に直筆で描いた作品、中島美嘉さんのツアービジュアルのために制作された作品や映像作品など、回顧展と言ってもいいくらいの規模の作品が集まっています。近くにお越しの際はぜひ足を運んでみてください。

内覧会の後、少し時間があったので駿府博物館からタクシーで10分ほど行ったところにある芹沢銈介美術館にも行ってきました。芹沢銈介カレンダー愛用者として一度は訪れたいと思っていたのですが、ついに念願が叶いました!

当日は「手のひらの上の宇宙 芹沢銈介の絵本と世界の書籍」という展覧会が開催中でした。私は芹沢作品の、簡略化されて有機的な丸みを帯びた人物や風景と、あたたかく懐かしさを感じさせつつもまったく古くならない色彩が大好きです。

芹沢銈介美術館は白井晟一による建築なんです。また、芹沢作品は琉球紅型にも影響を受けています。それぞれ弊社からも関連書籍を出版しているので(『白井晟一 精神と空間』『琉球紅型』『琉球の型紙』)、勝手にご縁を感じています。いつか芹沢銈介の作品集を刊行したい!とひそかに決意しました。

東京から新幹線ひかりで1時間、こだまで1時間半、この夏静岡へ遊びに行ってみてはいかがでしょうか。(M)

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