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野口哲哉展@アサヒビール大山崎山荘美術館

2014.06.11 編集部 fuku

東京の練馬区立美術館にて、
大好評を博した「野口哲哉展 ―野口哲哉の武者分類図鑑」。
関西では、4月よりアサヒビール大山崎山荘美術館で開催されています。

アサヒビール大山崎山荘美術館は、
陶磁器や漆器、そしてモネの名作「睡蓮」で有名な美術館ですが、
建物そのものを楽しみに訪れるお客様もたくさんいらっしゃるとのこと。
それもそのはず、実業家の加賀正太郎氏が自らの山荘として、
天王山麓に建てた英国風洋館は、風情とあたたかみのある建物なのです。
近年には、安藤忠雄さんが新館を設計したことも記憶に新しいですね。

ということは、
洋館でサムライの展示………?

訪れてみると、野口哲哉さんの小さなサムライ達が
洋館のあちらこちらにすっくと立っており、
驚くほどに館内の設えにマッチしていました。

ほんの一部ですが、さっそくご紹介いたします。

1980年生まれの野口哲哉さんは、
樹脂やプラスチックなど現代的な素材を使って、鎧武者を造形されています。
サムライ、甲冑マニアともいうべき豊富な知識に裏づけられ、
専門家も驚くような精確さ、迫真性をもってサムライを形作られていらっしゃるのですが、
この作品、よくよく見て下さい。

鎧を纏うサムライの背中には、ショルダーバック。
そして足下にはスニーカー。

史実にもとづき、
細部まで丁寧につくられたリアルな鎧を纏うサムライが、
部分的に現代の装いをしているという不思議。
史実と空想世界を自由に行き来する野口さん独特の世界観に
一気にひきこまれます。

野口哲哉展@アサヒビール大山崎山荘美術館

野口哲哉展@アサヒビール大山崎山荘美術館

着慣れた様子のサムライとその表情を目の前にして、
今回カメラマンを務める小社のS田も、
「撮影するのに、久々に力が入るわ! 面白い! これはみんな夢中やで!」と興奮気味。しばし童心に戻り。

今回訪れたのは、開館直前の早朝ですが、
レースのカーテン越しに、小鳥のさえずりと外の自然光が室内に届き、
心なしか武者の表情も気持ち良さそうに見えます。

野口哲哉展@アサヒビール大山崎山荘美術館

館内を歩いていると、
所蔵品の横にサムライと真剣な面持ち(?)の猫を発見。

野口哲哉展@アサヒビール大山崎山荘美術館

展示の構成は3つにわかれており、 それぞれの作品や軽妙洒脱な解説(!)に、思わずくすり。
楽しめること必至の展覧会もまた珍しい。

「どのような背景をもって、これらの作品が生み出されたのだろう」という好奇心に答えるかのような、
作家本人が影響を受けてこられた私物もあわせて拝見することができる展示もあり、これまたにくい趣向です。

野口哲哉展@アサヒビール大山崎山荘美術館

野口哲哉展@アサヒビール大山崎山荘美術館

「会期は7月27日まで。
6月10日より、一部展示替えが行なわれるとのことで、
天王山の緑もゆたかな初夏、ぜひ美術館へお出かけ下さい。」

ちなみに…
美術館の2階には木津川、宇治川、桂川の三川が淀川へと合流する
美しい景色がのぞめるテラスがあり、
併設の喫茶店で展覧会の会期中の限定のケーキも堪能できます。

野口さんも「おいしい!」と絶賛のこれらのケーキは
夕方には品切れになることも。

私は「黒田蜜柑兵衛」をいただきましたが、
柑橘系のさわやかな風味でとても美味しい。

ご賞味をオススメです!

野口哲哉展@アサヒビール大山崎山荘美術館

*写真は美術館に許可を得て撮影、掲載しております。

関連書籍

『野口哲哉ノ作品集 「侍達ノ居ル処。」』
http://www.seigensha.com/books/978-4-86152-429-5

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