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写真(国内・海外)

LIFT 久家靖秀

庭水溜まり妊婦配線・・・。日常的でありながら非日常感が入り混じる写真。どんな物語にも絡めとられない深み。繊細にして微妙な色調は感情やニュアンスに易々と傾くこともない。
一見素っ気ない風景 ― しかしそこには見たことがあるような感覚とないような感覚とが同時に立ち現れます。それは写真史や美術史をはじめ久家が見てきたものの記憶と目の前の風景とが重なる瞬間であり多層的な構造を持ちながら同時にそれを別の軸で逸脱していく方向にあるからかもしれません。ぎりぎりのバランスで集約された一点一点は物事の核に迫る一回性の強さを秘めています。

LIFT 久家靖秀

□ 判型:275×275mm
□ 総頁:96頁
□ 無綴本
□ ISBN 4-86152-006-1

定価:3,500円+消費税
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書 評

冴えた眼力で自然と人事を観察し、端正な構図で愛情細やかにつづる清澄な久家さんの写真。とりわけ、わたしたちが慣れ親しんだ日常風景に注ぐ、久家さんのまなざしはあたたかく、時に共感をこめて、わたしたちに深く言葉を語りかけてきます。その色、その光、その影、そのカタチ、その空気、その温度、その言葉や声。
ここに収められた写真いちまい一枚は、久家さん自身による詩であり随筆ともいえます。

松浦弥太郎
― 装苑6月号

階段、蔦、植え込み、墓地、鉄屑、ブラインド、野焼き、フロントガラス越しの風景。写っているものは具体的だが、写している久家の気持ちは抽象的だと感じる。(中略)よく久家の写真は『空気が写っている』とか『被写体との距離が写っている』と評される。筆者はむしろ、久家と被写体とのあいだにある光が写っていると感じた。

文=永江 朗
― サイゾー7月号

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