Amazon.co.jp ウィジェット
写真(国内・海外)

School Days 澤田知子

澤田知子、待望の新刊は、女子高のクラス写真をコンセプトに、1クラス40人+教師1人×10クラス分全員を一人で演じきる10点のシリーズ。髪型、メイク、ソックスやスカート丈の長短に至るまで、完璧に個々の個性を演出するとともに、それぞれの学校の校風まで感じさせる様はまさに圧巻。様々なイメージを内包し、見入るほどに不思議な存在感で迫ってくる。怒涛の反復手法で、ユーモラスなサワダ達が410人分詰まった迫力の一冊。

http://www.e-sawa.com/

School Days 澤田知子

□ 判型:15cm×20cm
□ 総頁:32頁
□ ハードカバー
□ ISBN 4-86152-061-4

定価:2,800円+消費税
在庫切れです。
アマゾンで購入する

書 評

School Days―IMA秋号掲載

女子校のクラス写真をコンセプトに、学生全員さらに先生役までも澤田知子がなりきり、10校分のシリーズを作り上げた。同じ制服なのに、一人として同じ生徒はいない。見るほどに、その緻密さに驚く。

三つ編みの子を見ると、まじめそうだなあと思う。あるいは明るい感じの子、どこか内向的なムードの子と様々だが、生徒40人、さらに先生を含めて実はすべて作者が扮装している。それらを合成した架空の女子校の学級写真である。

作者は“様々な自分”を演じてきた写真作家。新作は学級写真をモチーフに選んでいる。同じ学年の生徒が同じ制服で、ひな壇に並んでいる。それゆえ逆に、一瞬の表情や身ぶりが妙に際立つ。学級写真は懐かしさをそそる一方で、規律と個性が絡み合う学校生活を象徴するところがある。その息苦しさを澤田は自らなぞるユーモアによって、明るく解き放っている。

そういえば最近、『人は見た目が9割』という本が売れている。澤田は9割なんて甘い!と言いながら、そうだとしても、本当は大して意味ないよ、と笑うのではあるまいか。10クラス分の集合写真を収め、厚手の台紙に印刷した体裁のアーティスト・ブック。(前)

― 2006年4月2日(日) 読売新聞書評欄掲載

↑TOPへ戻る