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デザイン(デザイン・ファッション、色、染織)

粟津潔デザイン図絵(復刻版)

本書は、わが国のグラフィックデザインを領導してきた粟津潔の創成期の作品である。デザイン、イラストレーション、漫画にスケッチなど、1960年代のエッセンスをスクラップブック的にまとめられており、また随所に寄せられる著者自らのエッセイも時代感を示し興味深い。デザインの再構築を目指す粟津潔の若き日の曼荼羅の世界。

粟津潔デザイン図絵(復刻版)

□ 判型:A5判
□ 総頁:466頁
□ 並製 
□ ISBN 4-86152-065-7

定価:2,800円+消費税
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書 評

デザイン曼荼羅 粟津氏の回顧展

日本を代表するグラフィックデザイナーの一人、粟津潔氏(77)の回顧展「エクスポーズ'06」が、氏が昨年まで初代館長を務めていた東京・文京区水道の印刷博物館で開かれている。
初めに目を奪うのは、装丁を担当した書籍群。寺山修司、大江健三郎氏をはじめ、60~70年代の文学、建築、映画、美術の状況を横断的に映し出している。建築家たちと結成した「メタボリズム」の運動、実験的な映像作品の制作など、領域を広げた活動で知られる人らしい。
400点近い展示作品は指紋、はんこ、亀、鳥など多彩な主題に沿って構成され、副題の「デザイン曼荼羅」さながら。初めて演劇ポスターを描いて好評を得た「石狩川」(村山知義演出)などの初期の仕事、映画「砂の女」「他人の顔」などのタイトル上映もある。先月末の開会式には粟津氏も家族と出席し、長年の付き合いという現館長の樺山紘一・東京大学名誉教授が「驚くべき力仕事に圧倒される思い」と賛辞を贈った。
昨年秋から著作『デザインする言葉』『不思議を眼玉に入れて』が相次いで刊行され、今月中旬には『粟津潔デザイン図絵』も復刊予定。半世紀に及ぶ旺盛な活動が、改めて注目されている。展覧会は6月4日まで、月曜休館。
(高野清見)

― 2006年5月 読売新聞掲載

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