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炎の果実 三嶋りつ惠

インテリアのスタイリングや花のインスタレーションを手掛けた後、ヴェネチアに移住。
96年よりムラーノ島のガラス工房に移り、ガラス職人とのコラボレーションによって数多くの新作を発表し、ヨーロッパ各地で熱い注目を浴びる。
本書では、光を透過させながら昇華した優品、約200点を網羅。三嶋芸術の全貌を明かす。

炎の果実 三嶋りつ惠

□ 判型:A4変
□ 総頁:256頁
□ 上製本
□ 日・英・伊併記
□ ISBN 978-4-86152-106-5 C0072

定価:5,800円+消費税
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書 評

炎の果実 三嶋りつ惠作品集

その造形を眺めていると、ガラスがいっとき光の透過を揺らせる時間装置であると分かる。普段は手触りのない光に、質量を与える装置、イタリア・ベネチアに住み、ガラス工芸の本場ムラーノ島で作品をつくり続ける三嶋の、十年軌跡を収めた。
ガラス工房のマイスターとの共同作業が、作為を超えた偶然を生む。「自然が一番美しいが、それを映すだけでは作品にならない」という、作者の物質への距離感に不可欠な工程。
「ガラスのある風景」ともいうべき、場の空気感をとらえた写真も見事だ。

― 2007年7月22日(日) 信濃毎日新聞

温室、チャペル、交差点 三嶋りつ惠の旅するガラス

窓辺でゴロン。いぼいぼのついたイソギンチャクみたいなかたちのガラスは、東京の交差点をゆきかう人々を窓越しにぼんやり眺めながらくつろいでいる風情。

ヴェネツィアのムラーノで10年間、ガラス作品を制作してきたアーティスト三嶋りつ惠(1962年生れ)の初作品集が出版された。

ガラスというとどちらかといえば冷たく硬質な素材をつかいながら、縄文土器のように熱くて力づよいエネルギーにみちた三嶋の作品は、モノクロームのアップでとらえられるとまるで顕微鏡で覗いた植物や昆虫のディテールのよう。

そんな生命力あふれるガラスたちが世界のあちこちで展示された際の記録写真がまた、いきいきとしていて楽しい。ときには温室のなかで周囲の植物に埋もれてみたり、ミラノの古いチャペルではパステル調の天井画をその表面に映し出してみたり。

それぞれの場に同調するしなやかさと、光を反射したり透過させたりしながらそこに存在していることをしたたかに主張するたくましさのバランスがいい。

三嶋がこれまで作品制作のために描いてきた構想スケッチ369点を収めた見開きも、珍しい貝の標本みたいで見飽きない。 8月28日までヴァンジ彫刻庭園美術館にて個展開催中。

― 2007年7月号 芸術新潮『INVITATION』

炎の果実 三嶋りつ惠作品集

その造形を眺めていると、ガラスがいっとき光の透過を遅らせる時間装置であると分かる。普段は手触りのない光に、質感を与える装置。イタリア・ベネチアに住み、ガラス工芸の本場ムラーノ島で作品を作り続ける三嶋の、10年の軌跡を収めた。
ガラス工房のマイスターとの共同作業が、作為を超えた偶然を生む。「自然が一番美しいが、それを映すだけでは作品にならない」という、作者の物質への距離感に不可欠な工程。「ガラスのある風景」ともいうべき、場の空気感をとらえた写真も見事だ。

― 2007年6月3日(日) 共同通信社配信

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