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コンテンポラリーアート

町田久美画集
Works of KUMI MACHIDA

The painter Kumi MACHIDA is appreciated abroad as well as in Japan for her unique drawing techniques and compositions. Her works with tense atmosphere give us a strong impression we have never experienced. This book introduces Machida’s masterpieces including her early works and latest ones. You can know how fascinating they are through this ultimate book.

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描いて生きていく
―日常を強烈に問う正統派、待望の初作品集

国内外で高い評価を得る画家・町田久美。
その制作過程は想像を絶し、妥協を許しません。
果てしない集積から成る線や独特の構図により緊張度の高い画面を表出させ、完成した作品は私たちの脳裏に深く焼きつきます。
いずれの作品でも、作家自身や社会との関わりについての疑問や距離感が独自の世界で提出されているといえます。
本書には、初期作品から最新作まで代表作を中心に収録。
細部のクローズアップやスケッチなど、町田作品の魅力をあますところなく紹介します。

寄稿:デイヴィッド・エリオット、光田由里
アートディレクション:
有山達也

プロフィール
町田久美(まちだ・くみ)1970-
群馬県高崎市生まれ。
94年多摩美術大学絵画科日本画専攻卒業。
主要個展・グループ展として「MOT アニュアル No Border-『日本画』から『日本画』へ」(東京都現代美術館/06)、「Kumi Machida—ことばを超えて語る線」(高崎市タワー美術館/08)、「ネオテニー・ジャパン―高橋コレクション」(霧島アートの森ほか/08-10)、「絵画の庭」(国立国際美術館/10)など。
海外での展覧会も多数。07年にThe Sovereign Asian Art Prize 2007 大賞を受賞。

Works of KUMI MACHIDA

□ format : 263×198 mm
□ binding : Hardcover
□ page : 128 pages (color)

Special online price:
5,000 yen (JPY)
Price with shipping included as follows:

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町田久美画集

□ 判型:B5変
□ 総頁:128頁
□ 上製

□ ISBN:978-4-86152-335-9 C0071

定価:5,000円+消費税
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書 評

朝日新聞 ―2012/8/5掲載

画集を手に取る動機とは、何だろうか。美しいものを、かわいいものを、すごいものを見たい。そんな、肯定的な気持ちになりたい時が多いのではないだろうか。そうした目的のためには、町田久美(1970年生まれ)の初の本格的作品集はあまり役立たないかもしれない。静かな、しかし、強烈な違和がページからあふれてくる。でも、見ていて飽きない。雲肌麻紙(くもはだまし)という黄色がかった和紙に、太く迷いのない線で、仏画のように人物がシンプルに描かれる。色彩はわずか。こう書くと、日本画を学んだ画家による、正統的な日本画に聞こえるが、中身は大きく異なっている。

御所人形かロボットのように頭のつるんとした人物が登場し、後頭部をパカッと開くとそこにカメラのレンズがのぞき、手のひらにスプーンを押しつけると、そこから白い粉のようなものが現れる。頭に球形のカプセルのようなものをかぶせられた子供もいる。

そうした異形のものを、見下ろしたり、見上げたり。アングルの妙に加え、クローズアップまで、自由自在だ。現代社会や、そこを生きる人々の思いを描いているともいえるが、具体的な主張のようなものがあるわけでもない。

不気味というより不穏、風刺というより暗示、というべきだろうか。細い筆で何度も重ね塗りをして生まれた太い線は、それゆえに整理され、抽象化や普遍化につながる。単純な解釈を超えた、気配やイメージを生み出している。

この画集にひかれるとしたら、そこに自分自身を含めた人間の姿を感じるからかもしれない。いわば、鏡をのぞき込むように。 
大西 若人(朝日新聞社編集委員)

日経新聞 ―2012/7/22掲載

頭の上で組まれている、ふっくらとした腕。
ところがその膨らみはどこか人間ばなれしており、白い爪の先がトゲのようにそそり立っている。
「深夜帯」という題名もまた、この絵の不可思議な魅力を際立たせる。
気鋭の日本画家による初の本格的作品集。
色を最小限に抑えたシンプルな線描で、幼児のような中性的な身体などを描く。
筆の細い筆致を重ねた線の力強さに引きつけられる。

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