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文芸・評論(文芸・評論・随筆・ノンフィクション)

明治のこころ—モースが見た庶民のくらし

Soul of Meiji Edward Sylvester Morse: His Day by Day with Kindhearted People

豊かさより、便利さより、大切なものがあった

明治初期、大森貝塚を発見したモースは日本人のくらしぶり、心根に感動し、膨大な数の日常道具、ガラス原版写真など収集しました。本書は、全米最古の博物館ピーボディ博物館のモース・コレクションから厳選した600点余により、現代の私たちに「日本人の心」を伝えるものです。

展覧会情報
2013年9月14日–12月8日
江戸東京博物館にて同タイトル展開催

著者略歴
米国人・エドワード・モース(1838-1925)は、1877年、近代国家を目指す明治政府の「お雇い外国人」として来日。東京大学初代動物学教授に就任。近代考古学発祥の地「大森貝塚」を発見したことで知られる。3回通算約4年間に渡り日本に滞在中、日本の人々の暮らしを見つめ続け、日用品、陶器、道具類を膨大な数の資料を収集。スケッチ、取材日記など貴重な資料を残した。

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Once there was something more important than abundance and convenience…
Here is the “soul of Japan” that we today have been on the verge of forgetting.
Edward Sylvester Morse, who discovered the Omori shell mound in the early years of the Meiji Period (1868-1912), was moved by the lifestyle and temperament of the Japanese people, and he assembled a vast collection of everyday utensils, original glass plate photographs and other articles from Japan.
Featuring over 600 painstakingly selected items from the Edward Sylvester Morse Collection at Peabody Essex Museum (America’s oldest museum), this book is an attempt at transmitting that “Japanese soul” to the people of today.

Soul of Meiji Edward Sylvester Morse

□ format : 257×190×16mm
□ binding :softcover
□ page : 224 pages

Special online price:
2190 yen (JPY)

SOLD OUT

Order Information
http://www.seigensha.com/order_overseas

*Payment may be made by Mastercard, Visa, American Express and JCB.

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明治のこころ
—モースが見た庶民のくらし

□ 判型:B5
□ 総頁:224頁
□ 並製

□ ISBN:978-4-86152-409-7 C0021

定価:2,190円+消費税
在庫切れです。
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書 評

明治のこころ モースが見た庶民のくらし―週刊読書人11月8日掲載

読んでから見るか、見てから読むか
モースの視線を浮かび上がらせる構成

本書は、江戸東京博物館で目下開催されている同名の企画展覧会の、一般書として書 店に流通している公式ガイドブック(図録)である。もちろんビジュアル満載の独立 した書籍として堪能できる。展覧会の図録を一般書として書店に並べることで、博物 館に足を運べぬ遠方の者や見逃した者も、企画展に触れることができる。そして何よ り、高度な調査研究機能を発揮する博物館の場合、その成果が展示だけでなく書籍の 形で広く流通し、残ることに大きな意義がある。

本書は、ほぼ展示の構成を踏襲し、大きく三つの章に分かれる。モースが若い時に学 校教育からドロップアウトしながらも貝をコレクションすることに熱中し博物学を独 学し、蒐集し分類する人となる過程を語る「一、モースという人」、そのモースが日 本の日常生活に関心を寄せ、民具などを蒐集した視線から当時の日本の日常を再構成 してみせる「二、日本と日本人」、そして膨大な資料蒐集を可能にした、モースをめ ぐる人のつながりに着目する「三、モースをめぐる人々」である。

 総じて展示より本書のほうが三件の解説論文を含め文字情報は豊かで、「一」と 「三」は書籍のほうがより印象に残る。一方「あきない」の大きさと存在感、「あそ ぶ」の押絵の細やかな立体感、「なりわい」のそれぞれの職人の道具のスケール感、 たとえば陶工の道具の繊細さ、そして生き人形の妖しい艶やかさなどは展示を見て初 めて実感できる。

 読んでから見るか、見てから読むか。両国・東京都江戸東京博物館で十二月八日ま で。(重信幸彦=民俗学)

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