
近代図案帖
寺田哲朗コレクションに見る、機械捺染の世界
キモノや浴衣……、インテリアなどへ向けた
昭和の図案 約240点収録
機械捺染機の輸入と発展により、大量生産が可能になった染色業界。
とくに京都では1950年代から1970年代を中心に、和柄からポップなデザインまで、次々と新柄が生み出され生産されてきた。
本書はその最盛期に図案家として活動した寺田哲朗が残した、
膨大な図案の中から約240点を収録。
デザインの移り変わりとともに、時代の変遷を追いかけてゆく。
京都工芸繊維大学美術工芸資料館所蔵
並木誠士(なみき せいし)
1955年生まれ。徳川美術館学芸員、京都大学助手を経て、現在、京都工芸繊維大学教授・同大学美術工芸資料館長。専門は、日本美術史・美術館学。
主な著書等に『近代京都の美術工芸-制作・流通・鑑賞-』(編著、思文閣出版、2019年)など。
上田文(うえだ あや)
1964年生まれ。専門は近代日本美術。博士(芸術学)。1989年関西学院大学大学院卒。現在、関西学院大学非常勤講師、同志社女子大学非常勤講師。近年の研究に「京都からアフリカへ 大同マルタコレクションにみる1960年代京都の捺染産業報告書」(京都工芸繊維大学 文化遺産教育研究センター、2014年)がある。
青木美保子(あおき みほこ)
1960年生まれ。専門は日本服飾史。1983年京都女子大学卒、2007年京都工芸繊維大学大学院卒、博士(学術)取得。現在、京都女子大学教授。主な著書等に『京都 近代美術工芸のネットワーク』(並木誠士と共編著、思文閣出版、2017年)など。
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