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佐賀県立九州陶磁文化館の古伊万里コレクションは質量ともに、優れたコレクションとして知られているが、本書では同館の館贓品から「古伊万里入門」と題して優品・名品を三百余点選び、古伊万里の草創期から幕末期にいたる変遷と様々な種類を紹介している。
まず、「古伊万里の展開」と題して草創期から各年代別に分け、19世紀の化政期までの様式の展開を紹介。
次に「古伊万里文様図鑑」では古伊万里に見られる様々な文様に焦点を当てて紹介。
そして「暮らしの中の古伊万里」ではそば猪口の魅力、変形小皿の楽しみ、飯椀の変遷、煙草用火入・灰吹を解説文とともに紹介している。
さらに古伊万里の基礎知識として染付・鉄釉・銹釉・瑠璃釉、染付の青の色調、色絵、白磁と青磁、粉彩、祥瑞と祥瑞手の各項目別に、簡潔な文章とオールカラーの豊富な写真で紹介されている。
文庫本のサイズゆえ、持ち運びには便利である。好きなときに鑑賞しつつ、知識を得られるだろう。
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