「PhotoGRAPHICA」 2007年Winter号 |
『最新写真集評』より
キャノン写真新世紀などの公募賞で高い評価を受けてきた内原恭彦による処女写真集。
内原はデジタルカメラのみを使い、作品の発表はWebを中心にしてきた。
写真集では、アジア、ネット社会などが内原の眼によって断片化され、同時多発的に起こっている世界のありようを再構築している。
内原は森美術館で開催中のグループ展「六本木クロッシング」展には、スティッチング(写真を複数枚貼り合わせる技法)による大きなサイズの作品を出品している。
写真集では写真を束ねることで、スティッチング作品では写真を平面に貼り合わせることで、写真によって世界を再構築している。
Webでの作品発表と合わせて、内原のメディアに対する意欲的な姿勢は興味深い。
”デジタルか銀塩か”という二項対立はこれまでカメラについてしか語られてこなかったが、そのカメラを使って、
どのように世界をとらえ、表現するかという問いに立ち向かう作家が、ようやくひとり、ここに現れた。
(タカザワ)
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