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写真

マグナム・コンタクトシート
写真家の眼 ーフィルムに残された生の痕跡
クリス・スティール=パーキンス氏のサイン入り <残りわずか!>

世界最高峰のフォト・エージェンシーとして知られるマグナム・フォト。
第二次世界大戦後、ロバート・キャパらによって結成された伝説的な写真家集団は、創設以来、現在にいたるまであらゆる動向を活写し、歴史の転換をあらわにしてきました。
本書では、数々の歴史的な名作を生んだマグナム所属の写真家による139点の貴重なコンタクトシートを初めて公開します。
撮影者の記録として、編集のツールとして、ネガを保管するための索引として使用されてきたコンタクトシート(ベタ焼き)。それは、写真家が何をフィルムの上にとらえたのかを初めて見る場であり、彼ら独特のアプローチ、あるイメージがどのように構築されたかを記録しています。
ロバート・キャパによるノルマンディー上陸、ジョセフ・クーデルカによるプラハ侵攻、トーマス・ドボルザックによるチェチェン紛争から、ルネ・ブリがとらえたチェ・ゲバラ、イヴ・アーノルドがおさめたマルコムXなど―写真史・フォトジャーナリズム史に残る名作誕生のエピソードを、彼らの心の動きや葛藤までもが焼きついているかのようなシークエンスとともに、作家本人あるいは関係者の言葉で振り返ります。
本書は、デジタルフォト全盛の現代だからこそ必見の写真史であり、20世紀を語る上で欠かすことの出来ない、世界的に貴重なアーカイヴといえるでしょう。

本書は、テームズアンドハドソン(英)を原書とした完全日本語版です。

編集:クリステン・リュッベン
翻訳:菊田樹子、大竹かおり
協力:MAGNUM PHOTOS

コンタクトシートとは、1つのイメージにたどり着くための歩みの記録―つまり、写真家と共に歩き、彼らの目を通して見るという舞台裏の感覚を与えてくれるのである。
演出だったのか、偶然に出会ったのか?写真家は可能性がある場面に気がつき、思い通りのイメージにたどり着くように必死で撮影をしたのか、または伝説の’決定的瞬間’が一役買ったのか?
現在、コンタクトシートはデジタル写真によって廃れてしまったが、写真そのものの魅力を体現している。展開する時間の感覚や空間における色あせない痕跡、そして、写真が現実を率直に表現したものだという考えを明白に示しているのである。

<序文より抜粋>

マグナム・コンタクトシート
写真家の眼
ーフィルムに残された生の痕跡 サイン本

□ 判型:B4変(342mm×280mm)
□ 総頁:508頁
□ 上製
□ ISBN 978-4-86152-311-3 C0072

定価:15,000円+消費税

在庫切れです。

書 評

公明新聞 ―2012/2/6掲載
有名写真家のバックヤードを公開
光田由里(美術評論家)

有名写真家たちの傑作写真のバックヤードを、彼らの回想や撮影情報を添えて公開する待望の1冊は、世界8カ国で同時刊行された。 発表される写真は、何枚ものなかから選ばれた1枚なのである。フィルムの連続したコマを追うと、撮影者がどう位置を変え、何を追ったのかをリアルに感じ取ることができる。ロバート・キャパが撮影中だった兵士が、目の前で狙撃されて亡くなったバルコニー。次々に表情を変えながら煙草を吸うチェ・ゲバラ、五月革命の騒然たる街路での絶命、血の日曜日、天安門事件。現場に流れる時間が見え、写真家が選んだものと捨てたものを知ることができて、実にスリリングである。

(中略)コンタクトシートはフィルム写真ならではの産物だ。デジタルでこれにあたるものはないが、あえていえばインデックスのプリントが相当するだろう。失われつつあるメディアなのである。

週刊金曜日 ―2011/12/23号掲載
フィルム写真への秀逸なオマージュ
見応え読み応えともに充実した大著
東川光二(編集者)

―届いた写真集を手にして息を呑んだ。
B4変形・大判508頁の大部、モノとしての存在感を誇示していた。
(中略)1933年~2010年までに発表された写真家69人の代表的写真に、その写真を含むコンタクトシートとそれにまつわる写真家自身や遺産相続人あるいは専門家によるテキストを添えるという構成で編集されていて、見応え読み応えともに十分に堪能できるものになっていた。編集の妙というほかない。
作品集としても実に面白い。いつかどこかで見た記憶のある写真を眺め、テキストを読み、コンタクトを見、なぜこの一枚だったのかを探りながら頁をめくっていくと、半日を費やしても観終えたのは全体の三分の一にも届かなかった。

(掲載記事より一部抜粋)

時事通信社 ―2011/12/10掲載
写真家の生々しい息遣い「マグナムコンタクトシート」
飯沢耕太郎(写真評論家)

これはとてもぜいたくな写真集だ。
写真家にとって、ネガをそのまま印画紙に焼き付けたコンタクトシートは、他人の目に触れて欲しくない秘密の領域ではないかと思う。最終的な1枚の写真にたどり着くまでに、彼らがどんな風に被写体に向き合い、シャッターを切ったのかが、その前後のカットを含めて一目瞭然で分かってしまうからだ。いわば写真家たちの息遣いまで伝わってくるような生々しさがそこにはある。
(中略)優れた写真がどんなふうに生まれ落ちてくるのか。コンタクトシートを見ているとそれがよく分かる。

(掲載記事より一部抜粋)

GQ JAPAN ―1月号掲載
「決定的瞬間」の裏側

大恐慌時代の1933年から中東革命の2010年まで
マグナム・フォトのコンタクトシートを読み解く

手嶋龍一氏(外交ジャーナリスト)、細江英公氏(写真家)、町口覚(アートディレクター)、都築響一氏(編集者)、辺見庸(小説家/ジャーナリスト/詩人)氏が『マグナム・コンタクトシート』の掲載写真の中から1枚のコンタクトシートを選び、名作誕生の裏側を読み解いています。

週刊朝日 ―12/2号 掲載

思考の過程だけでなく緊張感や興奮にも浸る 英首相就任3年目を迎えた「鉄の女」サッチャーは、時折、余裕に満ちた笑みを浮かべ、一方で曇ったような表情も見せている。そして写真家は、数あるカットから一枚に印をつけた。 コンタクトシートとは、つながったままのフィルムを原寸大でプリントしたもの。デジタルカメラでは、縮小写真を一覧化したシートを指す。編集段階で使ったり、撮影記録として残したりするもので、第三者が目にする機会は少ない。興味深いのは、コマの流れや、シートに書き込んだ目印などの跡だ。そこから写真家の思考の過程や、緊張感や興奮を追体験できる。 ロバート・キャパやエリオット・アーウィットらの作品も並ぶ。錚々たる写真家の頭の中に、贅沢に浸ってみよう。

(掲載文より一部抜粋)

週刊読書人 11/18号 ―2011/11/18 掲載

写真家の思考の痕跡『マグナム・コンタクトシート』刊行を機に対談
=石川直樹・前田司郎

石川:写真家の生の声が聞けるのは珍しいかも知れないよね。コンタクトシートとこの言葉で一枚の写真の背景を語り尽くすという意味では、稀有な本かも知れない。

石川:たった一つの現実なのに、ありえたかもしれないパラレルな世界を見ているような気がしたし、他人のコンタクトシートをこんな風に見たことがなかったから新鮮だよね。こうやって人のコンタクトを見まくって、それがしかも有名な一枚の前後のコマだったりすると、今まで認識していた世界が別のかたちを見せてくれる。そこがおもしろいところで贅沢。たった一枚の写真からよりも、前後のプロセスが写っていることでよりわかることがある。

前田:写真家自身のことも見えてきて、撮っている人はたぶんこういうことを考えていたんだなとかね。マグナムの写真家の写真展を一気に見に行っているような気分になる。

石川:テキストを読むとまた写真の印象も全然違ってきたりして、二重、三重に楽しめるんじゃないかな。

(掲載文より一部抜粋)

読売新聞「よみうり堂」 ―2011/11/13 掲載

コンタクトシートとはフィルムを印画紙に密着させて焼いた プリントのこと。そこから写真家はカットを選び、撮影記録 として保管してきた。 一般に公開されることは少ないが、現代史を目撃してきた 写真家集団マグナムの69人、139点のシートを収録した 大冊が刊行された。どうカメラを構え、どのカットを選んだのか、 つぶさに伝える画期的な出版だ。(中略)いわば撮影の舞台裏でありながら、本書は意外にも、 のぞき見的な感覚を漂わせない。 多くの場合、彼らの仕事が公的 な使命感に根ざしているからだろう。

(掲載文より抜粋)

毎日新聞「今週の本棚」 ―2011/11/13 掲載

歴史に残る写真とは、芸術・報道の類を問わず「決定的瞬間」 を切り取ったものである。アンリ・カルティエ=ブレッソンのスナップショット、戦場の一瞬をとらえたロバート・キャパの作品などが好例だ。だが「最高の1枚」の背後には、時間を費やした無数のカットが存在する。その過程を示すのが「コンタクトシート」だ。(中略)デジタルカメラで不要なカットを簡単に削除できる現代だけに、 歴史的記録としても価値は高い。

(掲載文より抜粋)

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