世界一美しいバラの絵を、原寸大で楽しめる愛蔵版

フランス宮廷に仕えた天才植物画家、ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテの代表作『バラ図譜』を、原寸大で復刻した豪華な一冊。きめ細かな色彩の濃淡で描かれた高貴なオールド・ローズが、高品質印刷により現代に甦りました。時代を超えて愛される、ボタニカル・アートの最高傑作をぜひご覧ください。

本書の特徴

原著番号001 ロサ・ケンティフォリア

「ケンティフォリア」とは「100枚の花弁を持つ」という意味。薄い花弁が重なり、外側から内側に向かって次第に色濃くなっていくさまは、ルドゥーテの繊細な彫版技法なくしては表現し得なかったでしょう。

原著番号003 ロサ・スルフレア

野生種にも関わらず、栽培種に劣らぬ華やかさが目を引くバラ。「スルフレア」とは「硫黄」を意味し、大地の色を取り込んだ花ともいえます。『バラ図譜』には、黄色いバラが4点だけ収録されています。

原著番号012 ロサ・カムチャティカ

鮮やかな花の色とおびただしいトゲが印象的なバラ。このアジア原産のバラの親には、日本でもおなじみの「ハマナス」が入っています。美しくも傷つきやすく、安易に人を寄せ付けない美少女のような風情です。

原著番号014 ロサ・インディカ・ウルガーリス

中国で生まれ、ヨーロッパへと運ばれた四季咲き性バラのひとつ。点描彫版法による繊細で美しい彩色はまさにルドゥーテの真骨頂といえます。絹のドレスのような花びらと瑞々しいグリーンの対比も魅力的です。

ルドゥーテについて

ルドゥーテ展について

パラミタミュージアム
2020年4月2日(木)〜5月24日(日)

「ルドゥーテ展~19世紀植物画の世界~」では、ルドゥーテの代表作の一つである『美花選』(1827-33年刊)を中心に、貴重な肉筆画を含む160余点を展覧します。繊細なタッチで描かれた、19世紀フランスボタニカルアートの世界をお楽しみください。
http://www.paramitamuseum.com/top.html

大分市美術館
2020年5月30日(土)〜7月5日(日)

「宮廷画家ルドゥーテとバラの物語」では、『バラ図譜』(1817-24年刊)と肉筆画を含む170余点を中心に、植物画の正確さと芸術的豊かさを併せもつルドゥーテ作品の魅力を紹介します。展覧会と同名の書籍と併せて、ひとつひとつの作品に込められた圧倒的な美しさをご堪能ください。
http://www.city.oita.oita.jp/bunkasports/bunka/bijutsukan/

書誌情報