restaurant eatripの野村友里とthe little shop of flowersの壱岐ゆかり、東京・明治神宮前の同じ敷地に隣り合わせでともに歩んできた2人が、まだ見ぬ日本を求めて旅をした。アルバムのような料理と装花のドキュメント・ブック。
restaurant eatripとthe little shop of flowers、東京・明治神宮前の同じ敷地に隣り合わせでともに歩んできた私たちにとって、この本づくりは、料理と花というすぐに消えてなくなるものと日々向き合い、遠く離れた土地へと赴き、これまでお互いに何をどう見て感じてきたのかを、ひとつの形にまとめながら確かめ合う作業でもあった。
——野村友里、壱岐ゆかり
1975年東京都生まれ。東京工芸大学芸術学部卒業後、写真家としてファッション、コマーシャルフォト撮影を中心に活動。また写真家活動として多数の展覧会を開催している。 作品集に『Here Comes The Blues』(2012)、『STILL SCAPE』(2015)。2017年、UNDERCOVER写真集『Chaos / Balance』を発売し、ローンチイベントとしてBOOKMARC TOKYOにて展示。
1976年箱根生まれ。アートディレクター ((STUDIO)) 主催。書籍、雑誌、CD、ポスター、パッケージデザイン等のディレクション、デザインやアートワークを手がける。
編集・ライター。オルタナティブなライフスタイルを考える雑誌『ecocolo』編集長を経て、2015年よりフリーランスに。食や旅、文化を中心に編集・執筆活動を行う。編集を手がけた書籍に『野生のベリージャム』(小島聖/青幻舎)、『Tokyo Eatrip』(野村友里/講談社)などがある。
フードクリエイティブチーム〈eatrip〉を主宰しながら、雑誌の連載やラジオのパーソナリティを務めるなど、料理人の枠を超えて活動する料理家・野村友里。プレス業を経て花屋に転身した異色の経歴を持ち、アトリエ兼店舗〈the little shop of flowers〉を軸にさまざまな場で装花を手がける壱岐ゆかり。 本書は10年来のビジネスパートナーであり、現在、東京・原宿の鬱蒼とした樹々に囲まれた一軒家で、レストラン〈restaurant eatrip〉と、その庭で花屋〈the little shop of flowers〉を営む2人による初めての本です。
これまで、さまざまな土地を旅し、その土地の風土、文化、人々の営みや思いに影響を受けながら料理・装花をしてきた二人が本書で訪れたのは、金沢、根室、鎌倉、軽井沢、4つの土地と4つの季節。 その土地を深く知る人たちとの交流の中で、この時、この場所でしかない植物・食材との出合いを料理と装花で形にしていきました。
彼女たちが心を動かされた瞬間の景色を写真に切り取り、訪れた先で出合った植物の知識や、料理の話、レシピ、言葉を交えた、この時にしか表すことのできない、たった一つのアルバムのような一冊です。