シャルル・フレジェについて
introduction
ルーアン美術学院にて芸術を専攻し、写真家としての道を歩んできたシャルル・フレジェは、当初からスポーツ選手や学生、兵士など、社会的集団に属する人々の肖像写真を追求してきました。次第にその関心は、身に纏う“ユニフォーム”や“衣装”、そしてそのコミュニティとそこへ属する人々の在り方にも注がれるように。人類学的な興味深さだけでなく、仮面や衣装の奥に潜む社会的集団の過去と現在に、カメラを向け続けています。
「WILDER MANN」シリーズ第1作目である『WILDER MANN』は2012年に刊行され、欧州19カ国の国々に残る祝祭やカーニバルの、想像を超える多様性と奇怪的な美しさが話題を呼びます。そして、2016年刊行の2作目『YOKAI NO SHIMA』では撮影地を日本に移し、秋田や石川、鹿児島など各地の“YOKAI”の肖像を捉えてきました。
2019年刊行の3作目『CIMARRON』では、アフリカから奴隷として海を渡った人々の子孫たちが、今もなお守り抜く伝統と祝祭儀礼に魅せられ、南北アメリカの各地で撮影を敢行。そして最新作『AAM AASTHA』では舞台をインドに移し、各地に残る神様や神話の登場人物たちを演じる人々と向き合います。
シャルル・フレジェの写真に写る人々は、時に獣人、時にYOKAI、時に神様に扮し、それぞれがカメラを前に役割を演じています。それはまるで肖像画のよう。彼らは単なる伝統の担い手ではなく、受け継がれてきた物語や歴史を背負ったパフォーマーなのです。その真実は、シャルルの写真だからこそ芽生え、扮装に隠れた個の存在は、受け手である私たちに語りかけてきます。世界が画一的に変化していく一方で、長い時間をかけて培われてきた伝統が今もなお在り続けることへの尊敬と好奇、そして異なる文化への親愛をシャルルの写真は教えてくれます。鮮やかで奇怪な様相やそこへ秘められた歴史と宗教的物語は、グローバル化における自分たちの文化を見つめ、“異なること”について思考を巡らす体験になるかもしれません。
ルーアン美術学院にて芸術を専攻し、写真家としての道を歩んできたシャルル・フレジェは、当初からスポーツ選手や学生、兵士など、社会的集団に属する人々の肖像写真を追求してきました。次第にその関心は、身に纏う“ユニフォーム”や“衣装”、そしてそのコミュニティとそこへ属する人々の在り方にも注がれるように。人類学的な興味深さだけでなく、仮面や衣装の奥に潜む社会的集団の過去と現在に、カメラを向け続けています。
「WILDER MANN」シリーズ第1作目である『WILDER MANN』は2012年に刊行され、欧州19カ国の国々に残る祝祭やカーニバルの、想像を超える多様性と奇怪的な美しさが話題を呼びます。そして、2016年刊行の2作目『YOKAI NO SHIMA』では撮影地を日本に移し、秋田や石川、鹿児島など各地の“YOKAI”の肖像を捉えてきました。
2019年刊行の3作目『CIMARRON』では、アフリカから奴隷として海を渡った人々の子孫たちが、今もなお守り抜く伝統と祝祭儀礼に魅せられ、南北アメリカの各地で撮影を敢行。そして4作目『AAM AASTHA』では舞台をインドに移し、各地に残る神様や神話の登場人物たちを演じる人々と向き合います。
シャルル・フレジェの写真に写る人々は、時に獣人、時にYOKAI、時に神様に扮し、それぞれがカメラを前に役割を演じています。それはまるで肖像画のよう。彼らは単なる伝統の担い手ではなく、受け継がれてきた物語や歴史を背負ったパフォーマーなのです。その真実は、シャルルの写真だからこそ芽生え、扮装に隠れた個の存在は、受け手である私たちに語りかけてきます。世界が画一的に変化していく一方で、長い時間をかけて培われてきた伝統が今もなお在り続けることへの尊敬と好奇、そして異なる文化への親愛をシャルルの写真は教えてくれます。鮮やかで奇怪な様相やそこへ秘められた歴史と宗教的物語は、グローバル化における自分たちの文化を見つめ、“異なること”について思考を巡らす体験になるかもしれません。
本書では、イマジネーション豊かなインドの信仰のかたちが繰り広げられる。人間も神々も登場する数えきれないほどの物語とキャラクターを生きることで、信仰の心を分かち合う人びと。仮面、頭飾り、衣装、そして装身具をつけた演じ手たちによって、神々、兵士、楽士、野生動物、そして叙事詩の英雄など、その化身たちが鮮やかによみがえる。
世界の伝統と文化にスポットライトを当て続け、国際的に活躍する写真家シャルル・フレジェが、インドの民族文化や宗教儀礼の力強いビジュアル面をたたえた一連のポートレート。
ご購入はこちら
CIMARRON(シマロン)
大陸を越えて生まれた文化的遺産。
アフリカにルーツを持つ、誇り高き子孫たちを捉えた写真集
16世紀から19世紀にかけて続いた環大西洋奴隷貿易。奴隷としてアフリカ大陸から南北アメリカへ連れてこられた人々は、自身の宗教や文化を讃え守り抜くため、さまざまな仮面や衣装、キャラクターを創りだし工夫をこらしてきた。
本書では、黒人逃亡奴隷“CIMARRON(シマロン)”をはじめとした、今も残る南北アメリカの貴重な文化へ、それぞれの祝祭を通して深く迫っていく。
ご購入はこちら
ヨーロッパ諸国で何世紀も昔から伝わる祭り。そこに登場する獣人たち。
彼らは、さまざまな衣装を身にまとい、生命の輪廻や季節のめぐりを祝う。
動物の毛皮や植物でできた装束、鈴や骨で飾られた姿。
それらの驚くべき多様性と奇怪な美しさをおさめた写真集。
欧州19か国を取材したプロジェクト。約160点を収録。