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写真(国内・海外)

浅草善哉 古賀絵里子

Asakusa Zenzai  Eriko Koga

A documentary in photographs of an elderly couple, from the time of the photographer’s first encounter with them until their deaths.
It was in 2003, in the old quarter of Tokyo known as Asakusa, that Eriko Koga first made their acquaintance.
The ambiance of postwar Japan still lingers in the lives of this elderly couple and the buildings of their neighborhood, in direct contrast with the dehumanizing tendencies of today’s society.
A powerful photo book that conveys the richness in the humble way of living of these two people.

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ある老夫婦との出会いからその死まで。
かけがえのない日常を綴ったドキュメンタリー

2003年、浅草の三社祭で出会ったある老夫婦。
吸い込まれるように足を踏み入れた、彼らが住まう長屋。
戦後の空気の残る建物と老夫婦の存在に心惹かれ、以降6年間、写真家は彼らの日常を写真に撮り続けました。 人間らしさを失いつつある現代社会と対極にある二人の何気ない暮らしぶりが深く心を揺さぶり、かけがえのない瞬間が輝く。写真本来の力を発揮した一冊。

浅草の三社祭で偶然出会った老夫婦。善さん、はなさん。
二人のもとを訪れるたび、言葉にできない、でも大切な何かが
はっきりとそこにあるのを感じました。
その大切な何かを残したい、その一心から浅草へ向かったのです。
―古賀絵里子(あとがきより)

アートディレクション:町口景

Asakusa Zenzai
Eriko Koga

□ format : 189×197×10mm
□ binding : softcover
□ page : 108 pages (color)

Special online price:
2,300 yen (JPY)

SOLD OUT

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*Payment may be made by Mastercard, Visa, American Express and JCB.

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浅草善哉
古賀絵里子

サイン本はこちらから

□ 判型:A5変形
□ 総頁:108頁
□ 並製

□ ISBN:978-4-86152-336-6 C0072

定価:2,300円+消費税
在庫切れです。
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書 評

浅草善哉―アサヒカメラ2013年3月号掲載

 西浅草に住む老夫婦の最後の数年間の生活をとらえた「浅草善哉」で2012年のさがみはら写真新人奨励賞を受賞した古賀絵里子さん。彼女が2人に出会った03年、妻の中村はなさんは91歳、夫の善郎さんは82歳だった。夫婦で営んだ喫茶店「あゆみ」は、その数年前に閉店して以来訪れる人も減り、2人きりの時間が毎日ゆっくりと流れている。人生の終着を間近に感じる、そんな終の季節から作品は始まる。

 約6年にわたる撮影を終え、63点の写真と、夫婦の人生を綴った略歴で構成された写真集『浅草善哉』(11年)は、優しくも寂しい。古賀さんが惹かれたオレンジ色の明かりを思わせる写真には、半世紀以上をともに生きてきた男と女だから醸しだせる親愛の情に溢れている。だが、時折はさまれる生々しい老いの現実や、青春の記憶をとどめる古写真は、過ぎ去る時間の残酷さを伝える。

 人情味のある下町の暮らし、底辺で生きる人たち、神聖な聖域……そんな、自分のなかにある出来合いのイメージに頼らず、誠実に向き合う。それが、写真のいちばん大切なことだと古賀さんは言う。

 「私の写真は相手を感じることで生まれてくる。自分を消して、印象をそのまま掴み取りたい。『浅草善哉』も『一山』も、通底しているものは同じです」

(インタビュー:島貫泰介)

サライ ―2012年5月号掲載

北海道新聞 ―2012/2/12掲載

どこにでもいそうな老夫婦の日常をとらえ、しかし、実は生きていること自体が貴重でかけがえなく、奇跡的なことだと感じさせてくれる写真集。 一こま一こまから半世紀を超える2人の歩みがうかがわれ、確かな暮らしが胸に迫る。
 著者は1980年生まれの写真家。被写体となったのは2003年、浅草の三社祭で偶然出会った夫婦だ。2人が営んでいた喫茶店と自宅を兼ねた西浅草の長屋を訪ね、6年ほどかけて撮影した。
 カウンター越しに談笑する姿やたばこを吸う妻の横顔、ビスケットか何かをくわえたままの真剣な表情をしている夫…。収められた写真は光と闇に包まれ、ふと頬を寄せ合った瞬間からは、苦楽を共にしてきた信頼感が漂う。
 夫は08年に87歳で、9歳上の妻は10年に98歳で亡くなった。過ぎていく時は二度と戻らないが、この本には夫婦が少しづつ積み重ねた時間、生のきらめきが焼き付けられている。

(掲載記事より)

図書新聞 ―2012/2/18掲載

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