出西窯と民藝の師たち民藝を志す共同体として
- 定価:
- 2,200円(本体2,000円)
- 著者:
- 多々納弘光
- アートディレクション:
- 宇野昇平
- 判型:
- 四六判
- 総頁:
- 256頁
- 製本:
- 上製
- ISBN:
- 978-4-86152-935-1 C0072
たくさんの「お陰さま」で育まれた出西型コミュニティは、
現代の共同体に生きる人たちへ
大きなヒントを与えてくれる。
――山崎亮(コミュニティデザイナー)
[出西窯と民藝の師たち]の関連情報
『出西窯と民藝の師たち』刊行記念展
2024.7.16-7.31 | 誠光社
『出西窯と民藝の師たち』発売記念
出西窯 多々納真さんトークイベント
2023.11.25 | IMAIBOOKS coffee 田和山店
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島根県出雲市。
終戦直後のこの地で、素人の青年たちが陶器づくりを始める。
戦後の大きな価値転換を経て目指したのは、誰かが誰かを搾取することのない、理想の工芸共同体だった。
柳宗悦、河井寛次郎、濱田庄司、バーナード・リーチ……
民藝の師父たちに導かれ、いまや島根を代表する窯元となった出西窯。
生涯の生きがいとはなにか。
仕事の喜びとはなにか。
創業者の一人が語る、世代を超えた、共同体としての軌跡。
人が集まるような文化こそが
出西窯の魂なんだ。
―永六輔
■目次抜粋
1章 工芸の共同体を目指す ―河井寛次郎と仕事の喜び
2章 ただ無名の職人として ―柳宗悦と山本空外
3章 古作に学ぶ新作づくり ―吉田璋也と濱田庄司
4章 共同体を支えた信仰心 ―バーナード・リーチと無自性
5章 百年デザインを目指して ―外村吉之介と鈴木繁男
補筆 その後の出西窯 ―多々納真
解説 これからのコミュニティが参照すべき歴史 ―山崎亮
多々納弘光(たたの・ひろみつ)
1927年、島根県出雲市出身。民藝の教えに共感して用の美としての陶器をつくり、名声とは無縁に生きた陶工。20歳で同郷の友人らと出西窯を設立。1950年、河井寛次郎の来訪を機に美術陶芸から実用の器づくりに転換し、以降柳宗悦ら民藝運動の立役者が来訪、応援していく。民藝にとどまらない深く広い教養と人柄で、多くの人から慕われた。2017年没。