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僕は夏の畑で、生き物たちと野菜を奪い合う

新刊

定価:
4,950円(本体4,500円)
著者:
福島あつし
デザイナー:
根本匠
言語:
日英併記
判型:
B5変
総頁:
148頁
製本:
上製(スケルトン装)
ISBN:
978-4-86831-041-9 C0072

調和ではなく戦い。共生ではなく奪い合い。生き物たちの本能が織りなす世界は決して綺麗事ではない。
けれど、だからこそ、この世界は紛れもなく渾然一体で、このうえなく美しい。——本文より

2021年、高齢者専門の弁当配達のアルバイトをしながら配達先の老人たちを10年にわたって撮影した写真集『ぼくは独り暮らしの老人の家に弁当を運ぶ』が話題を呼んだ福島あつしの最新作。2018年、知人の誘いで農業に従事することとなった福島は、自然の中で穏やかに働けることを期待していたが、実際の農作業の過酷さに驚く。特に真夏の炎天下での作業は過酷を極め、成長した作物の収穫は、それを食べに来る動物、虫、菌類、伸びる雑草、荒れる天候と戦いながら一刻を争う。自身も自然の内に生きる一種の生き物として心身を燃やしながら立ち向かう中で、その極限状態に求めていた理想郷を感じ、7年かけて撮影、本作品とした。
すべて真夏の屋外で撮影された本作は、天候、大地にみなぎる生命力、そして福島本人の突き抜けたテンションを反映するかのように、まぶしく、力強く、テンション高く走り抜けている。
寄稿・中澤有基

【製本の特徴】
書籍の側面3方がザラザラとした手触りになっています。
これは「ミーリング」という加工によるものです。
並製の書籍を製本する際に一般的に施されるもので、背を揃えたあとにミーリングで用紙を削り、ザラザラにすることで糊を染み込みやすくします。
本書ではそのミーリング加工を背だけでなく側面に施し、ページをめくる際にザラザラした手触りを感じられるようにしました。
「著者の福島さんや農家の方が手近にある材料や道具を使って作ったような写真集」という装丁プランに基づき、ある種の荒々しさや手づくり感、モノ感を感じるブックデザインになっています。

福島あつし(ふくしま・あつし)
1981年神奈川県生まれ。2020年、KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2020のメインプログラムとして展示され、大きな話題を呼ぶ。2021年、写真集『ぼくは独り暮らしの老人の家に弁当を運ぶ』(青幻舎)出版。2018年より農業に従事しながら、人と自然の関わりをテーマに夏の激しい収穫期を撮影。2026年、KYOTOGRAPHIEのメインプログラムに再び選出。生きることは力強く美しいという理念を掲げながら写真を撮り続けている。

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