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ビジュアル文庫

北斎漫画 第一巻 永田生慈解説

天才・葛飾北斎の魅力のすべてが凝縮された
世紀のベストセラー「北斎漫画」待望の文庫化!

現代より遡ること200年。江戸末期刊行の歴史的ロングセラー、
『北斎漫画』(全15編)を文庫サイズに再編集する全三巻のシリーズ。

第一巻は「江戸百態」として、市井に暮らす人々の姿や風俗、
生活用具や建物など、江戸の日常を描いた図版を総集。
「人物絵鑑」「日常茶飯」「動態活写」「道具百科」の
4つのカテゴリーで構成。
北斎に学ぶ、現代の絵手本帖としての魅力を最大限に引き出します。
後世の「MANGA」大国に、多大な影響を見せる戯画的表現や、
4コマ割、ストーリーを感じさせる動的描写が満載。
テーマ、モチーフ、描法と、北斎の「すべて」が凝縮された、
待望のシリーズ第一巻!

解説:永田生慈(すみだ北斎美術館)
一巻:コラム 会田誠(美術家)
二巻:コラム しりあがり寿
三巻:特別寄稿 横尾忠則

アートディレクション:祖父江慎

全三巻 好評発売中

北斎漫画 第一巻
永田生慈解説

□ 判型:A6判(文庫判)
□ 総頁:総352頁
□ 並製
□ ISBN 978-4-86152-280-2 C2071

定価:1,500円+消費税
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書 評

読売新聞 ―2011/6/12 掲載

田舎親父の寄り合い風情、疲れた母親の昼寝顔、風に裾を煽られて困る娘の後ろ姿など、当時実存したに違いない人と場面のあらゆるリアリティを一図のなかに完璧に閉じこめているから、一コマ漫画にも通じている。「さまざまのかたち、けはい、さながらいきてはたらくかとぞおぼゆる」、と江戸の狂歌師・六樹園(石川雅望)が序文で褒める通り、今日の目にも、人間の気配、交わる姿はきびきびと生動するのである。ゆるく分類され、一ページにぎっしりと描きこまれた略筆の人物図には、無数の小さな物語が宿っているように感じる。ページの上を流れる目は、ある人物の仕草で止まり、逆行し、なぞるように眺め直す運動を繰り返している。読書の感覚によく似ている。 『北斎漫画』は、日本の書物としてもっても早い時期に欧州へ渡り、紹介されている(シーボルトの『日本』、1832年刊)。ジャポニズムの起爆剤としてフルに働いた、「世界文学」でもある。

(ロバート・キャンベル氏 掲載記事より抜粋)

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