青幻舎 SEIGENSHA Art Publishing

闇の中の光、生と性、身体、思春期、郊外…
境界が輝き、内的な世界観が静謐で深いイメージとなって立ち現われる。
タイトルはギリシア語の「記憶」に由来する。
前作「Lux et Nox」で、夜の荒野をさまよう若者の姿を鮮烈に、
内的な物語性を宿して捉えた作品は各国で絶賛された。
初期のバレエシリーズ（1974）、ボディやヌードのポートレイト（1977 - 1980）、ストリートの群衆（1979 - 1982）、バロック式の三枚続きの作品（1983 - 1984）、オーストラリア郊外の風景とポートレイトとのすばらしいコンビネーション（1985 - 1986）、ロサンジェルスやニューヨークの夜景とのコンビネーション（1987-1988）、ベニス・ビエンナーレで展示された有名なコラージュ作品（1995）、パリ・オペラ座のためのポートレイトと神秘的なカラーのコンポジション（1990 - 1991）、思春期の若者が夜の荒野をさまよう最新作からの抜粋（1997 - 2004）多くのシリーズは写真集として初めて見ることができ、シリーズごとに充実したテキストが添えられる。
ドイツ・シュタイデル社による印刷の美しさも特筆される。