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ふと立ち寄った温泉場。えぐったよう岩肌のいたるところから
まるで爆弾でも落ちたかのように噴き上がる白い噴煙。
鄙びた温泉地 特有の享楽と死とが共存する非現実的な世界。
●審査書評
なんと村上仁一はこともあろうに温泉場にカメラを持ち込んで
自らの精気を取り戻したばかりか
己の写真の鉱脈までしたたかに見つけてしまった。
つまり逃亡者が居直って確信犯となったわけである。
ぼくはこういう写真と写真家を40年間待ちつづけていた。
村上仁一とぼくとはいかがわしき共犯者なのである。
森山大道・写真家
村上さんは面白い水脈を発見した。すごみのある温泉場のスナップ
時代を超越した「日本」の空気感を感じる。
飯沢耕太郎・写真評論家
列島の背骨奥深い山あいの襞にひとり分け入ってゆく。
逃げるように街灯りに背を向け人里を遠く離れても
なお人間がいる。そこには日本人がいる。
好きで好きでたまらないニッポンがここに滲んでいる。
瀬戸正人・写真家