鎌鼬 新装普及版
- 定価:
- 5,500円(本体5,000円)
- 著者:
- 細江英公
- 舞踏:
- 土方巽
- 随筆:
- ドナルド・キーン
- 詩:
- 三好豊一郎
- 造本:
- 田中一光
- 判型:
- B4変形
- 総頁:
- 112頁
- 製本:
- 上製
- ISBN:
- 978-4-86152-208-6 C0072
[鎌鼬 新装普及版]の関連情報
生誕90年記念 細江英公 作品展「この写真家の熱量を観よ!」
2023.9.28-12.28 | FUJIFILM SQUARE 写真歴史博物館
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写真家・細江英公と舞踏の創始者・土方巽との濃密なコラボレーションにより
誕生した名作『鎌鼬』。巣鴨とげぬき地蔵、葛飾界隈、そして秋田の伝統的な
農村風景を舞台に、土方巽はパフォーマンスを鮮烈に繰り広げた。
人々との遭遇によって生じる波紋、そして疾走する土方巽の魂と肉体に
共振しながら、風土への官能、生と死のオルガズムを深めていく細江の眼差し。
ここに、日本の原風景と記憶はモノクロームで焼き付けられた。
細江英公は半世紀余にわたり、自己の内面的な意識を写真として
表現することを探求し続け、独自の映像美学は国際的な評価を得ている。
安保闘争に揺れる1960年に発表した『おとこと女』では肉体を裸形のオブジェにまで開放し、二つの性の拮抗するドラマを鮮烈なコントラストで描出。
このとき被写体としてバロック的な耽美空間を構築した『薔薇刑』を発表。
そして再び土方巽とのコラボレーションが結実し、不朽の名作『鎌鼬』を生んだ。
原本『鎌鼬』は1969年に現代思潮社より出版された。
2005年には完全復刻版(青幻舎/500部限定)が刊行された。
本書は、さらに8点の未発表作品を選び出し、ここに追加した。
鎌鼬賛:高橋睦郎