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<審査講評>
受賞作にくり返し露(あらわ)れる窓ごしの光景と曲る道の風景は
そんな作者の極めてセンシティブな心象の反映のような気がする。
じわりと怕(こわ)くさりげなく優しい写真でしか表わせない時・
空が写し止められている。
森山大道(写真家)
暗闇に一筋の光そんなかすかな光を追い求めた切実な写真。
今にもこぼれ落ちそうな「生」への希求僕はすきだ。
上田義彦(写真家)
些細な事で家に引き蘢ってしまった青年が出合ったのは写真だった。
写真だけが彼を勇気づけているに違いない。
このモノクロームの淡いディテールには彼が負った傷と悲しみと愛がある。
瀬戸正人(写真家)
淡々と過ぎてゆく日々の記録に見えて
いろいろな場所に亀裂が生じ足元が崩れ落ちていくような怖さを感じる。
不安を噛み殺しぎりぎりの緊張感を保ちつつ撮り続けられた写真群では
ないだろうか。
飯沢耕太郎(写真評論家)
日々のなにげない出来事、いつも平安の隣りにいる自分、自分を見つめる。
かけがえのない女性(ひと)との出会い、闇から光がさす、
新しい写真表現の地平を開く心がふるえる。
百々俊二(写真家)
ブックデザイン:鈴木一誌