狐の嫁いり
[狐の嫁いり]の関連情報
澤田知子インスタレーション「Ripples」(京都国際映画祭2023)
2023.10.13-15 | 京都市京セラ美術館
澤田知子 出展 小磯良平生誕120年特別展 「働く人びと 働くってなんだ? 日本戦後/現代の人間主義(ヒューマニズム)」
2023.10.7-12.17 | 神戸市立小磯記念美術館
澤田知子 出展 兵庫県立美術館 2023年度コレクション展Ⅱ「Welcome!新収蔵品歓迎会」
2023.9.9-12.24 | 兵庫県立美術館
「写真新世紀30年の軌跡展-写真ができること、写真でできたこと」 仙台展
2023.8.5-8.22 | せんだいメディアテーク
澤田知子参加グループ展
Role Play
写真新世紀30年の軌跡展-写真ができること、写真でできたこと
「写真新世紀30周年記念本出版記念展」
2023.4.15-5.28 | 半兵衛麸五条ビル2F ホールKeiryu
関連書籍
狐の嫁いり<特装版>
澤田知子
[写真] カテゴリの書籍
新刊
君の住む街 復刻版
奥山由之
重版
NewAll about Saul Leiter ソール・ライターのすべて
ソール・ライター
10月刊行予定
LUMIÈRE ルミエール
瀧本幹也
10月刊行予定
澤田知子は大学の卒業制作で実質的なデビュー作と言われている《ID400》(1998)で2000年度写真新世紀特別賞を受賞、2003年度第29回木村伊兵衛写真賞に続き、2004年にはNY国際写真センターThe Twentieth Annual ICP Infinity Award for Young Photographerに選出されるなど、デビューから現在に至るまで、国内外で高い評価を得ている作家です。
本書は澤田にとっては初の公立美術館での大規模個展となる、東京都写真美術館での『澤田知子 狐の嫁いり』展(2021年3月2日(火)~5月9日(日))に合わせて刊行する、図録兼書籍です。
本書では、《ID400》から最新作《Reflection》に、これまで未発表の初めてのセルフポートレイト作品を加えた13シリーズを収録しています。
《ID400》は、当時現役で稼働していた、現像液を使用するタイプのモノクロ自動証明写真機を使って、400人の実在しない他者に変装して撮影された作品ですが、この時点で自ら「シャッターを押すことのない写真家」というスタイルが確立していることが分かります。
一方、最新作の《Reflection》(2020)は、100人の女性に扮した澤田の「後ろ姿」を写した作品です。後ろ向きのシルエットは間違いなく作家本人ではあるものの、トレードマークといえる「顔」が隠されていることで、見る者は後ろ姿に澤田を見ることも、身近な誰かを、あるいは自らを重ね合わせることも可能になる、澤田の真骨頂とも言える作品です。
セルフポートレートの手法を軸に、一貫して内面と外見の関係性をテーマに制作を続けてきた澤田知子。簡単に写真が撮影、加工、共有でき、「自撮り」文化が標準化された今、改めてその作品の真価が発揮されます。
「私が化かしているのか、 皆さんが勝手に化かされているのか」(澤田知子)
関連展示
澤田知子 狐の嫁いり
開催期間:2021年3月2日(火)~5月9日(日)
会場:東京都写真美術館