奥山由之写真集 BEST BEFORE
- 定価:
- 8,800円(本体8,000円)
- 著者:
- 奥山由之
- アートディレクション:
- 平林奈緒美
- 判型:
- B5変
- 総頁:
- 512頁
- 製本:
- 上製
- ISBN:
- 978-4-86152-881-1 C0072
[奥山由之写真集 BEST BEFORE]の関連情報
「写真新世紀30年の軌跡展-写真ができること、写真でできたこと」 仙台展
2023.8.5-8.22 | せんだいメディアテーク
奥山由之 「windows」
2023.6.10-7.8 | amanaTIGP
「写真新世紀30周年記念本出版記念展」
2023.4.15-5.28 | 半兵衛麸五条ビル2F ホールKeiryu
写真新世紀30年の軌跡展-写真ができること、写真でできたこと
奥山由之さんテレビ出演
ほぼ日刊イトイ新聞特集:写真家が向き合っているもの。
関連書籍
POCARI SWEAT
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BEST BEFORE 限定版
奥山由之
[写真] カテゴリの書籍
新刊
君の住む街 復刻版
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重版
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10月刊行予定
LUMIÈRE ルミエール
瀧本幹也
10月刊行予定
米津玄師氏より推薦コメント到着!!
「感電」のMVやアーティスト写真における米津氏との創作を通して、
多大な刺激を受けたという奥山。お互いの創作をリスペクトする、そんな関係性が伺えるコメントが、本書に寄せられました。
彼のユーモアにはいつだって心が動きます。
光を見つけて切り取る力。尊敬しています。
――米津玄師
2010年のデビュー以来、数々の写真集や展覧会で精力的に作品を発表し続け、写真新世紀優秀賞や、講談社出版文化賞を受賞。近年では、話題のMVやTVCMを数多く監督し、まさに現在のクリエイティブシーンを牽引している奥山由之。
本書は、奥山が作品制作と並行してこれまでに撮影してきた“クライアントワーク”に焦点を絞り、デビューから現在に至るまでの12年分の仕事を1冊にまとめた、自身初のクライアントワーク集です。
米津玄師、星野源、Mr.Children、RADWIMPS、あいみょん、福山雅治、サカナクションといったアーティストとのコラボレーション、ポカリスエット、JR SKISKI、NTTドコモなどの広告写真、大河ドラマ『麒麟がくる』のメインビジュアル、『VOGUE US』など世界的な雑誌をはじめ『GINZA』『SWITCH』『花椿』といったエディトリアルワークに加え、広瀬すず、菅田将暉、平手友梨奈、小松菜奈、本田翼といった時代を象徴するアイコンたちのポートレートなど、その仕事の質と量には圧倒されます。
収録作品は奥山自らがセレクトし、作品総数400点以上、500ページを超える大作になりました。奥山がデビュー以降、クリエイティブシーンに刻んできた影響の大きさと、唯一無二の存在感を物語る1冊です。
クライアントや被写体と真摯に向き合い、じっくりと丁寧に関係性を築き上げ、極限までアイデアを考え抜き、試行錯誤の検証を繰り返した先に辿り着いた、まさに結晶のような写真群は、クライアントワークではありながら「広告的なもの」「商業的なもの」とは明らかに一線を画し、“写真表現”として語りかけてくる強さや個性があります。また奥山の表現は、色味や質感といった表面的な統一感がなく、まるで子どもが遊び散らかした部屋さながらの混沌、パワフルさ、無邪気な情熱に満ち溢れています。
多重露光、エマルジョン・リフト、スローシンクロ、コラージュ、複写、感光……などといった緻密に計算された実験的な手法によって生み出された作品から、瞬発力を活かして決定的瞬間を切り取ったドキュメント写真まで、ジャンルを超えて作品ごとに更新されるそのスタイルは、一回一回の撮影を徹底的に突き詰める奥山だからこそ成せる業といえます。
多岐に渡りインパクトを残し続ける奥山の仕事。そこに太く貫かれた「奥山らしさ」とは一体なんなのか。読者は、ページを捲るごとに、個性的でユーモア溢れる奥山の世界観に惹き込まれ、圧倒的な視覚体験をすることになるでしょう。
本書のタイトル「BEST BEFORE」は“賞味期限”を意味する言葉。
この一見アイロニカルなタイトルは、本書に収録された作品の輝きが永遠に色褪せないことを証明するため、逆説的に名付けられました。
2010年代以降のビジュアル表現における金字塔となり得る本作を、是非お楽しみに。
■本書掲載のコンテンツ一覧
EYESCREAM/ あいみょん/荒川良々/新木優子/andymori/ANREALAGE/岡田健史/OKAMOTO’S/Casa BRUTUS/岸井ゆきの/木村カエラ/大河ドラマ「麒麟がくる」/GINZA/窪塚洋介/クリープハイプ/くるり/気仙沼漁師カレンダー/Cocco/小松菜奈/コムアイ/サカナクション/佐久間由衣/Suchmos/The SALOVERS/JR SKISKI 2019-2020/SPUR/SWITCH /杉咲花/菅田将暉/スティーブン・ショア/Them magazine/装苑/Zoff/高畑充希/多部未華子/玉城ティナ/千總/Chara/テリー・ライリー/TOMORROWLAND/TRANSIT/中条あやみ/仲野太賀/The New York Times Style Magazine: Japan/never young beach/野田洋次郎/長谷川博己/花椿/浜辺美波/美術手帖/HIMI/平手友梨奈/広瀬すず/FACETASM x Coca-Cola capsule collection/FIGARO japon/HOUYHNHNM/福山雅治/BRUTUS/古舘佑太郎/VOGUE US/ポカリスエット/星野源/VOSTOK…etc
寄稿:伊藤貴弘(東京都写真美術館学芸員)、河尻亨一(編集者)
【著者からのメッセージ】
この本を作りながら「あんなこと、こんなこと、色々あったなぁ」と感慨深くなりました。いつも一緒に創作をして下さる皆さんに、どれだけ支えられてきたことか…。本当に、ありがとうございます。
“作る”って大変ですよね。楽しいことだけではないです。むしろ完成するまではずっと苦しいです。けれど、みんなで同じ方向に向かって手を握って走っていくと、あるところで、信じられないぐらい感動的な情景を一緒にみれることがあって。その一瞬のために日々創作に向き合っているのだと思います。それは、観て下さるお客さんも含めてのことだと思います。一瞬であっても、何にも替え難いぐらいに、幸せで、胸いっぱいで、生きててよかったって思えるんです。
そういう感情に出会わせてくれたお仕事が、この1冊に凝縮されています。
よかったら捲ってみてください。僕が出会ってきた感情が、また誰かの心に届くといいな、と思っています。
奥山由之
奥山由之(おくやま・よしゆき)
1991年東京生まれ。
第34回写真新世紀優秀賞受賞。第47回講談社出版文化賞写真賞受賞。
主な写真集に、『flowers』(赤々舎)、『As the Call, So the Echo』(赤々舎)、『POCARI SWEAT』(青幻舎)、『BACON ICE CREAM』(PARCO出版)、『Girl』(PLANCTON)、『君の住む街』(SPACE SHOWER BOOKS)、『Los Angeles / San Francisco』(Union publishing)、『The Good Side』(Editions Bessard)、『Ton! Tan! Pan! Don!』(bookshop M)、台湾版『BACON ICE CREAM』(原點出版)、などがある。
主な展覧会は、「As the Call, So the Echo」Gallery916、「BACON ICE CREAM」パルコミュージアム、「君の住む街」 表参道ヒルズ スペースオー、「白い光」キヤノンギャラリーS、「flowers」PARCO MUSEUM TOKYO、「THE NEW STORY」POST など。
近年は、映像の監督業を中心として活動をしている。