青幻舎 SEIGENSHA Art Publishing

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おいしい食の流行史

定価:
1,980円(本体1,800円)
著者:
阿古真理
アートディレクション:
佐々木暁
判型:
四六変
総頁:
288頁
製本:
並製
ISBN:
978-4-86152-923-8 C0021

「食」をたどれば日本が見える!

NHKラジオ『カルチャーラジオ 歴史再発見』で放送された「食の流行から見る暮らしの近現代史」。
Twitterでも話題になった同番組を書籍化。
幕末の開国期から20世紀末にかけて、激動の明治~昭和の3大洋食や外国からの新たな食文化や家庭料理の変化を描き、さらには平成以降のティラミスやナタデココといった懐かしいスイーツブームも。最近は、『孤独のグルメ』『きのう何食べた?』などの食にまつわるドラマや漫画も増えています。
そうした食のトレンドを、時代の変化や社会状況を踏まえながらわかりやすく解説。
これまで、外食やパン、家庭料理、家庭における家事シェアと女性の問題を、研究、執筆してきた著者ならではの、これまでにない食文化を横断した一冊です。

■目次
第1章 幕末と「獣肉食」ブーム
第2章 あんパンに始まる、日本の菓子パン・総菜パン
第3章 大正時代の「三大洋食ブーム」
第4章 戦後〜高度経済成長期の「台所革命」
第5章 キッチンと料理の関係
第6章 一九七〇年代、外食のトレンドと女性たちの変化
第7章 一九八〇年代、「エスニック」料理ブーム
第8章 デパ地下の誕生と「男女雇用機会均等法第一世代」
第9章 平成のスイーツブーム
第10章 パンブーム~日本人とパンの新しい関係~
第11章  韓国料理の流行から見えてくるモノ
第12章 「食ドラマ」の変遷に見る時代の変化
第13章 令和に起こったご飯革命

阿古真理(あこ・まり)
作家、生活史研究家。1968年、兵庫県出身。食や暮らし、ジェンダー問題等をテーマに執筆。著書に『小林カツ代と栗原はるみ』(新潮新書)、『日本外食全史』『家事は大変って気づきましたか?』(亜紀書房)、『昭和の洋食 平成のカフェ飯』(筑摩書房)など多数。

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【製本の特徴】
『おいしい食の流行史』は、本の上部分が少し不揃いになっています。
これは製本仕様の一種である「天アンカット」という手法によるもの。
本の側面(上と下[天と地]と横[小口])のうち、天だけを裁断しない(あえてきっちり切り揃えずに不揃いさを出す)というもので、三方を切り揃える一般的な「三方裁ち」よりも、実は手間とコストがかかる製本です。

歴史ある出版社の文庫や新書で主に採用されている手法であり、きれいに切り揃えては出せないやわらかな手触りや風合いは、そうした出版文化の歴史への敬意とも捉えられる側面があり、本が好きな人の中には、この細かな仕掛けにグッとする人も多いものです。

本書は、幕末の開国期から明治、大正期に海外から新たな文化が流入した激動の時代、そして、戦後の高度成長期には、それまで家庭に留まることが多かった女性が、社会進出と共に外食やさまざまな食の楽しみを知るところも、大きな読みどころとなっています。

そうした“よき時代”のクラシックな世界観を表現するべく、装画には明治〜昭和に活躍した日本画家・山村耕花による「踊り 上海ニューカルトン所見」ともに、天アンカットの製本を採用しました。

ぜひ、そうした本ならではの手触りと共に、本書を楽しんでみてください。
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