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心のビタミンである抒情性とロマンチシズムの"美"がこの書には満ち溢れています。
―美輪明宏
明治・大正・昭和の時代に少女のためのファッション、音楽や文学など教養を楽しむ総合雑誌『少女雑誌』が存在した。その中でも最も注目すべきはファンシーグッズの先駆けともいうべき「少女雑誌の付録」。名作小説や物語の豆本、スタイルブック、絵はがき・レターセット、双六、お人形帖又は手芸帖など、著名な挿絵画家の手によって制作された珠玉の付録たちを作家別に約300点をビジュアルで一挙紹介。
掲載作家:
竹久夢二、中原淳一、松本かつぢ、蕗谷虹児、高畠華宵、藤井千秋、鈴木悦郎など
帯寄稿文:熊本・菊陽町図書館 少女雑誌村崎コレクション
明治から昭和までの少女雑誌、その付録、折込口絵、単行本化された連載小説・書き下ろし少女小説の総合コレクション。戦後の混乱期の出版物はすべて、1945年10月から1949年10月までの間、連合軍総司令部による検閲を受けてのち出版を許されたが、少女雑誌も例外ではなかった。その検閲期間が終った後に検閲された出版物は全てアメリカ本国に持ち帰えられ、「プランゲ文庫」としてメリーランド大学に収蔵されている。その中の少女雑誌部門の所蔵は、日本の国会図書館、米国のプランゲ文庫を凌駕して、熊本・菊陽町図書館村崎コレクションが最も多い。(プランゲ文庫の方が少ないのは研究者などの持ち出しで散逸した事も考えられる)村崎コレクションを2016年度ユネスコ「世界記憶遺産国内公募」に申請。平成27年(2015)6月24日文部科学省が16件の応募を公表。
村崎修三(むらさき・しゅうぞう)
昭和12年熊本生れ。挿絵画家を目指して、参考資料として中学2年時から少女雑誌の蒐集を始める。昭和33年、御茶ノ水美術学校中退。挿絵画家になることを諦め、東京阿佐ヶ谷の洋菓子店にデッチ奉公。昭和42年、熊本市にオーナー・パテシエとして洋菓子専門店開業。同時に少女雑誌の蒐集を本格的に開始。平成6年現役引退。平成15年、熊本・菊陽町図書館新築に合わせて全雑誌寄贈。同時に菊陽町役場臨時職員として「少女雑誌の部屋」を担当。現在に至る。