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谷崎潤一郎をして「奇人である」と言わしめた異能の巨匠・棟方志功。
棟方自身「大きないただきものを致しました」というように、疎開先の真宗王国富山・福光で過ごした6年8ヶ月はその後の作家人生に大きな影響を与えた。この「充電の時期」の作品約400点を集め、民藝の柳宗悦、河井寬次郎、濱田庄司や土地の人々との交流、信仰的な側面からも検証。世界のムナカタ揺籃期を概観しつつ、人間・棟方に迫る。
◎ヤマザキマリ×石井頼子 対談収録
展覧会情報:
釧路市立美術館 2018年7月7日~8月26日
日本橋三越 2018年12月26日~2019年1月7日
石井頼子(いしい・よりこ)
1956年東京生まれ。棟方志功研究家。棟方志功の初孫(長女・けようの長女)。棟方と生活を共にし、制作風景に接しながら育つ。慶應義塾大学を卒業後、2011年の閉館まで棟方板画美術館に学芸員として勤務。展覧会監修や執筆活動、講演などを通じ、知られざる棟方の紹介に努めている。近著に『棟方志功の眼』(里文出版 2014年)『言霊の人 棟方志功』(里文出版 2015年)『もっと知りたい棟方志功』(東京美術 2016年)等がある。日本民藝館運営委員。
尾山章(おやま・あきら)
1943年富山県生まれ。版画家。金沢美術工芸大学卒業。元福光美術館館長補佐学芸員。『棟方志功作品集―富山福光疎開時代』(東方出版 2004年)監修者の一人。
※本書籍は、展覧会「美と信仰の出会い 棟方志功の福光時代 展」(青幻舎プロモーション企画協力)の公式図録です。