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ジェイムズ・リー・バイヤーズ(1932–1997)は、ミニマルでコンセプチュアルな作風を貫いたデトロイト生まれのパフォーミング・アーティストである。
彼の芸術は禅や仏教思想、神道、能、茶道、書など、多岐にわたる日本文化から大きな影響を受けており、相国寺や大徳寺などの京都の禅寺でパフォーマンスをするなど、日本とアメリカを行き来しながら、精力的に活動をしていた。知られざる特異な作家の全貌を、初めて解き明かす。
「彼が天才であると確信していなかったら、
私は彼をおそらく狂人だと思ったにちがいない」
ランド・キャスティール
(ニューヨーク日本協会Japan House創立館長、サンフランシスコアジア美術館名誉館長)
「バイヤーズの日本での日々が、著者の労苦を惜しまない調査の積み重ねによって日が当たり、アーティストの芸術の骨格をなす若い時代の姿が明らかになった。
この本は、魅力と謎に満ちたバイヤーズの芸術に魅了されたすべての人の必読書だ」
ビセンテ・トドリ
(ピレリ・ハンガービコッカ館長、元テートモダーン館長)
展覧会:ジェームス・リー・バイヤース 「奇想詩」
2020年1月24日(金)~2月29日(土)
開廊時間:12:00~18:00
※日・月・祝日休廊
会場:SCAI THE BATHHOUSE
坂上しのぶ
美術史家。第二次大戦前後の京都における前衛美術運動の歴史調査を専門とする。「彦坂尚嘉 1972年 京都における3つのイベント」「四耕会 1947年—1956年頃 前衛陶芸発生のころ」「80年代考」等、京都の前衛事情に関する論文や書籍を発表。2009年よりヤマザキマザック美術館開設準備室学芸員。2010年よりヤマザキマザック美術館学芸員。現在に至る。