窯 Kiln
4月刊行予定
- 定価:
- 2,970円(本体2,700円)
- 著者:
- 近藤高弘
- アートディレクション:
- 守谷めぐみ
- 判型:
- A5変
- 総頁:
- 102頁
- 製本:
- 並製
- ISBN:
- 978-4-86152-998-6 C0070
みえないものを迎えに行く
だから、花脊に自分の窯を造った
[窯 Kiln]の関連情報
「近藤 高弘 四窯展 ―みえないもの―」
2025.4.23-28 | 京都髙島屋
2025.5.7-12 | 大阪髙島屋
2025.7.9-14 | 日本橋髙島屋
代々続く京都の陶芸の家に生まれながら、現代アート領域で高い評価を得る近藤高弘が、今後の活動拠点として2024年に京都・花脊に自分の登り窯を造った。これまでの徹底したコントロールによる創作の対極ともいえる登り窯を、集大成の場として選んだのは何故か。本書は、福井・宮城・奈良吉野の登り窯との関わりから京都・花脊に登り窯をもつに至る30年の歳月、陶芸から離れようとした葛藤から変容、思索の軌跡をエッセイと写真で綴る。
◆
私はいま、岐点にいる
これまでとこれからを繋ぐ場所に
駆け抜けてきた創作の年月
火と水に導かれてきた根底が
その三十年には存在していた
次なる一歩を踏み出す
それは山であり、登るのかもしれない
それは谷であり、潜るのかもしれない
みえないものを迎えに行く
だから、花脊に自分の窯を造った
近藤高弘(こんどう・たかひろ)
1958年京都市東山清水に人間国宝・近藤悠三を祖父に陶芸一家に生まれるが、日本代表クラスの卓球選手から25歳で陶芸の道に転身するという異色の経歴をもつ。代名詞ともいえる銀滴彩による精細な表現が国内外で高い評価を得、メトロポリタン美術館、ボストン美術館ほかにコレクションされる。