「混沌を鮮明に語ること」――舟越作品の重要な基底を為す作品群を収載。静かな陰影の中での、多角的な撮影や、細部のアップが、存在の奥行きを伝える。あわせてドローイングや、メモ、アトリエ、制作風景に、思考の息づきが浮かび上がる。ひとつのすべての姿を彫る、作家の営みのすべて。
「どこかで会ったことがある人たち、そんな印象が、どの作品にも古代の香のように焚きこめられている。それでいて、同時に、騒がしい世間を逃れた隠者を見るような静かさが、はっきりと刻みこまれている。永劫の時間と人間とのあいだに横たわる、息のつまるような沈黙の空間を、絶えず測ろうとしているようなところがある。」(須賀敦子)
文/須賀敦子・水沢勉
http://www.katsurafunakoshi.com/
新刊
SEIGENSHA Group
「混沌を鮮明に語ること」――舟越作品の重要な基底を為す作品群を収載。静かな陰影の中での、多角的な撮影や、細部のアップが、存在の奥行きを伝える。あわせてドローイングや、メモ、アトリエ、制作風景に、思考の息づきが浮かび上がる。ひとつのすべての姿を彫る、作家の営みのすべて。
「どこかで会ったことがある人たち、そんな印象が、どの作品にも古代の香のように焚きこめられている。それでいて、同時に、騒がしい世間を逃れた隠者を見るような静かさが、はっきりと刻みこまれている。永劫の時間と人間とのあいだに横たわる、息のつまるような沈黙の空間を、絶えず測ろうとしているようなところがある。」(須賀敦子)
文/須賀敦子・水沢勉
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