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写真(国内・海外)

胡蝶の夢 舞踏家・大野一雄 細江英公人間写真集

The Butterfly Dream  Eikoh Hosoe

The eye of Eikoh Hosoe and the body and soul of Kazuo Ohno: This collaboration between two extraordinary artists – realized over a period of more than forty years – is presented here in its entirety.
Surely, the fundamentally human state of freedom that Ohno came to express in his dance could have no better conduit to future generations than the vitally human photography of Hosoe.

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大野一雄生誕百年記念出版
細江英公が世紀を超えて撮り続けた大野一雄の魂と肉体。
不世出の2人の芸術家によるコラボレーションのすべて。

この度、写真家・細江英公が、舞踏家・大野一雄を40年余にわたり撮影した記念碑的写真集『胡蝶の夢』を発刊する。大野一雄が100歳の誕生日を迎える今秋、不世出の2人の芸術家のコラボレーションともいえる写真が、ついに結実することとなった。

荘子に由来するタイトルが物語る通り、大野一雄が表現し得た、人間にとっての本質的な自由な境地こそ――その背後にある戦争体験を含めた苦悩を忘れてはなら ないが――、人間写真家・細江英公が21世紀に贈るものに他ならない。さらに本書には、渋澤龍彦の文、白石かずこの詩、横尾忠則の筥など、深い縁に結ばれ た方々の思いが刻まれていることを特筆しておきたい。『胡蝶の夢』の誕生を、多くの読者と分かち合うことを喜びとする。

文:澁澤龍彦
詩:白石かずこ
筥:横尾忠則

The Butterfly Dream
Eikoh Hosoe

□ format : 406×330×38mm
□ binding : hard cover+slipcase
□ page : 152 pages(black & white)

Special online price:
36,000 yen (JPY)

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胡蝶の夢
細江英公

□ 判型:B4判
□ 総頁:152頁
□ 上製、筥入
□ ISBN 4-86152-092-4 C0072

定価:36,000円+消費税
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書 評

Eikoh Hosoe Le photographe et son modele

フランスの写真雑誌『PHOTO』2007年4月号にて『胡蝶の夢』が特集されました。

胡蝶の夢ー舞踏家・大野一雄  

戦後日本を代表する写真家細江英公と、「BUTOH(舞踏)」の名を世界に広めた舞踏家大野一雄という二人の芸術家によるコラボレーションだ。撮影は半世紀近くに及び、「命と命のふれあい」を大切にした大野の世界を伝えている。

大野は独自の表現を切り開き、七十歳を過ぎてからも旺盛な活動を続け、世界の舞踏界に衝撃を与えた。そんな大野の鬼気せまる身体表現と、最後にたどり着いたベッドで、友人や知人の来訪に応える姿を活写している。生誕百歳を記念した出版で八百部限定。

― 2007年2月11日(日)京都新聞

100歳の舞踏家・大野一雄 印画紙に舞う

2007年1月号 芸術新潮(特集記事6ページ)にて『胡蝶の夢』が特集されました。

老舞踏家の魂に迫る

「鎌鼬」「おとこと女」など舞踏家との共同作業で傑作をものにしてきた写真家細江英公が「胡蝶の夢 舞踏家・大野一雄」を出版した。100歳を迎えた大野を、半世紀近く撮り続けた写真集だ。

「BUTOH(舞踏)」の名を世界に広めた大野だが、その経歴は異色だ。体育教師になってからダンスを習い、舞踏家として公演を始めた。70歳を過ぎてからも旺盛な活動を続け、この写真集に収められた作品も大半は1977年以降に撮影されている。

詩人の白石かずこが「神の寵愛を受けた/奇跡の舞踏家」と賛辞をささげる大野のパフォーマンスを、細江は「魂の踊り」という。「うまい下手を超越している。存在自体が踊りです」

写真集は舞踏公演を撮り集めたものではない。老舞踏家を釧路湿原や競馬場跡地へ誘い、時には江戸時代の奇想の絵師、曽我蕭白や伊藤若冲の絵を肉体に照射し「魂の交わり」を試みる。戦後写真に新たな表現を切り開いた細江が、大野一雄という特異な存在を得て生み出した世界だ。

末尾に収録されているのは、寝たきりの舞踏家を見舞う弟子や知人、家族との姿。

中でも凛とした表情で横たわり、生後間もないひ孫を乗せた一枚は、生命をめぐる厳かな感情を抱かせる。「命と命の触れ合い」を大切にした大野にふさわしい“舞踏写真”だ。

― 2006年12月25日(月) 共同通信社配信

大野一雄 レンズ越しの素顔

大野氏を半世紀近く撮り続ける細江英公氏は、『胡蝶の夢―舞踏家・大野一雄』(青幻舎)を今月下旬に出す。舞台写真はほとんどなく、スタジオや路上、庭先、湿原等で撮影した。

「大野先生にとっては世の中のすべてが舞台で、写真に撮られることも舞踏の一部。写真を信頼してくださる以上、私にしか撮れない一枚を狙った。」と細江氏。
目を引くのは江戸時代の画家、曾我蕭白の絵画のスライドを大野氏に投影した作品だ。

「突然、絵の中の人物と先生が会話を始めた。蕭白の魂が先生の中に入り、先生の魂が蕭白に入った。『入我我入』の瞬間でした」。最後の一枚は昨年年末の作品。一日の大半をベッドで過ごす中、生後一か月半のひ孫が、胸上に横たわった時にほほえんだ。「新しい命と100歳近い先生とのあいだに魂の交感があった。感動しましたね。先生の踊りは魂の踊り。命尽きるまで魂を見せ続けるのでは」<中略>

27日の誕生パーティに大野氏は車いすで登場。写真家たちはシャッターの音で祝福した。「ダンサーは身体で人の思いを受け取る。父は大変喜んでいます」と舞踏家の二男、慶人氏が思いを代弁した。

― 2006年11月9日(木) 読売新聞掲載

細江英公《十年来の弟子ジョアン・ソレルが訪ねてきた2006》

写真の世界的な賞として知られるルーシー賞の先見的実績賞を受賞したとの知らせが最近、細江さんに届いた。アメリカの写真界が、写真における世界の優れた業績を顕彰するため、映画のアカデミー賞のような存在を目指して2003年に創設した賞だ。

グランプリにあたる生涯業績賞など幾つかの部門に分かれ、先見的業績賞は写真の社会的認知や普及に貢献した写真家に贈られる。<中略>

4回目の今年、日本人としては初の受賞だ。一昨年には英国王立写真協会が「写真芸術に多大な貢献をした写真家」として、活躍中の世界の写真家から選んだ7人の中の1人に選ばれた。芸術家と指導者、二つの顔を追い続け、ともに世界が評価してくれたことを素直に喜ぶ。でも写真には、芸術には、すごろくのあがりのようなものも、終わりもないと自身に戒める。
<中略>

初心や清新な気持ちに触れ、情熱や気力の充実を改めて誓いつつ撮った新作が、今月末に刊行の写真集『胡蝶の夢』(青幻舎)に発表する《十年来の弟子ジョアン・ソレルが訪ねてきた2006》だ。写真集には、新作や過去の未発表作など約70点を掲載するつもりだ。受賞をむしろ責任に、さらにいい写真集に、作品にと願う。(石川健次)

― 2006年10月6日(金) 毎日新聞夕刊掲載

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