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趣味実用(趣味実用、折り紙、素材集、インセクツ)

標本の本―京都大学総合博物館の収蔵室から

A Collection of Specimens: From the Vaults of Kyoto University Museum

The collection rooms of Kyoto University Museum are a wonderland featuring an astonishing array over 2,600,000 articles, including animal specimens, fossils and mineral ores.
This book offers an inside view of all manner of specimens from these underground vaults, which are not open to the public.
Also featuring fieldwork (painting and commentary) by artist Zon Ito.

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動植物から化石や鉱物に至るまで、 京都大学総合博物館の収蔵室は約260万点を収蔵する圧巻のワンダーランド。
一般公開されていない地下収蔵庫のさまざまな標本をビジュアルで紹介する。
美術作家・伊藤存によるフィールドワーク(絵と言葉)も収録。

目次(一部)
標本は半永久的/平とは言い切れない/おなじみ、昔ながらの/ 模型のことも/「液浸」が基本/可能性のあるかぎり/頭骨探して/ 写真とスケッチ/生体をはなれてさえ/データの今昔/生命はつながっている/
フィールドにて アカネズミを捕獲して標本をつくるまでのこと

企画・構成・文 村松美賀子
構成・絵と文 伊藤存
アートディレクション:原田祐馬
協力:京都大学総合博物館

A Collection of Specimens: From the Vaults of Kyoto University Museum

□ format : 210×260×15mm
□ binding : Softcover
□ page : 172 pages

Special online price:
3,200 yen (JPY)

SOLD OUT 

Order Information
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*Payment may be made by Mastercard, Visa, American Express and JCB.

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標本の本
―京都大学総合博物館の収蔵室から

□ 判型:A4変型
□ 総頁:172頁
□ 並製本
□ ISBN 9784-86152-385-4 C0070

定価:3,200円+消費税
在庫切れです。
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書 評

標本の本―PRESIDENT9月16日号

 標本は、どこか“気配”を感じさせる不思議なモノ。生命のときが止まっても、ど こかに“生”が封じ込められているからだろう。舞台は京都大学総合博物館の地下収 蔵室。動植物から鉱物、化石まで二六〇万点あまりから厳選された三〇〇ほどの標本 が、この本の中でも息づいている。

 ページをめくるたびに「ヘェー」「キレイ」と標本たちに出合う驚き。その合間に 標本たちの囁く生命の物語を聞けるかどうか? 楽しみながら読者の感覚が試される 「大人の科学図鑑」だ。

(薈田純一=撮影・文)

標本の本―京都大学総合博物館の収蔵室から
―朝日新聞6月16日掲載

展示だけじゃない 研究意欲も

動物園は博物館法で定められた施設だ。社会的使命として「種の保存」「教育・環境 教育」「レクリエーション」に加え「調査研究」がある。これまであまり強調されて こなかった役割で、長らく改善すべきだとされてきた。日本で2番目に古い京都市動 物園で、変化の兆しがあるという。

『生まれ変わる動物園』の著者は、執筆時は京都大学の准教授。しかし職場は京都市 動物園。職員と机を並べ作業服も着る。見た目は飼育員そのものだが、その実、プロ の研究者である。5年間の動物園勤務の中、著者はまず自分の専門である霊長類の認 知実験に取り組む。タッチパネルのコンピュータを使い数の認識について調べるな ど。

(中略)

一方、博物館。京都大学総合博物館の地下収蔵室を解説した写真読本『標本の本』 は、研究の場としての博物館を描き出す。博物館では学芸員が調査研究をする建前だ が一部を除いて難しいと聞く。大学直属ゆえ研究への使命感が強い施設の収蔵庫は、 標本を蓄積し研究することが動植物学・地学などを支えていると実感させる。

 動物園と博物館にはそれぞれ固有の事情がある。しかし、収集展示の流れの中に研 究を含めると一本スジが通る。古都京都からの二つの報告に、力強い研究マインドの 発露を感じた。

評・川端裕人

標本の本―京都大学総合博物館の収蔵室から
―ダ・ヴィンチ7月号掲載

「ダ・ヴィンチのひとめ惚れ」に選ばれました。

京都大学の博物館にある標本を並べたもの。
ちょっとグロテスクなくらいバラエティ豊かなワンダーランドだ。

標本の本―京都大学総合博物館の収蔵室から
―芸術新潮 2013年6月号掲載

ネズミのひらきに美貌の貝
ようこそ京大収蔵室へ

京都大学博物館が開館したのは12年前。とはいえそのコレクションは大学創立以来じつに100年以上にもわたって形成されてきた。現在収蔵されているのは約260万点の学術標本や教材資料で、一部は展示品として一般公開されているものの、その大半は地下の収蔵庫に眠っている。その収蔵庫に潜入し、素人視点で面白いのを見つけ、並べたのがこのビジュアル本だ。
動物の皮だけを剥ぎとったフラットスキンはまるで「ひらき」だし、受精卵の模型はアンパンの断面のよう。貝や卵の標本は文句なしに美しい。身の周りの植物や動物が、ちょっと姿を変えて現れるだけで面白く見えるから不思議だ。特別付録として、アーティスト伊藤存がアカネズミを捕獲して標本を作るまでをスケッチでレポート。たしかに実写だとグロテスクすぎる?

標本の本―京都大学総合博物館の収蔵室から
―京都新聞5月5日号掲載

 アホウドリの卵、モグラの標本、マンボウの剥製、アンモナイトの化石— 京都大学総合博物館の地下収蔵室には、大学創立時から集められてきた実に260万点もの資料ある。一般公開されていない"秘密の宝物"の案内をするのが本書だ。
 標本の紹介に加え、どうやって研究に役立てるかも解説している。同大学が研究を続けているネズミの場合、標本は7千個体にも上り、一つ一つ丹念に観察することで、ネズミそのものの特徴が見極められるという。
 ページを繰るごとに標本の面白さが分かってくる。博物館の見方が変わる。

標本の本―京都大学総合博物館の収蔵室から
―週刊朝日4月19日号掲載

忘却という“悪魔”から博物館は人類を守る

「標本は一年に1万点ほど増えていて、今後も永遠に増え続けます。頭痛の種はやはり場所。同僚の理解も必要なので、多くの人に見てもらい、博物館に興味を持っても らうころも大切です」
 そう話すのは、京都大学総合博物館館長の大野照文さん。3月下旬に発売された『標本の本―京都大学総合博物館の収蔵室から』(青幻舎、3360円)に協力したのは、そんな思いもあってのことだ。
 普段は非公開となっている収蔵室には、魚類、鉱物、化石、植物、昆虫、爬虫類、哺乳類から古地図や生薬まで、ありとあらゆる標本約260万点が眠る。なぜそれほどの数が必要なのだろう?
「比較することによって、初めて見えてくるものがあります。差異に気づいて謎が生まれ、仮説をたてて探っていくと、新発見に出会うときがある。たくさんあるというのは力なんです」(大野さん)
 標本の写真を見ていると、モノとしての美しさにもはっとする。
「モノは、専門的に言うと熱力学第二法則にのっとり、エントロピーが増えて壊れます。情報、記憶も失われていくのが自然。その物理法則に逆らおうとしているんだから、みんなの知識を総動員してやらないとだめ。我々がやっているのは、忘却という悪魔から人類や地球を守ることなんです。けっこう壮大なんですよ(笑い)(同)

写真=市川靖史、川瀬一絵 文=宇佐美里佳(本誌)

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