写真分離派宣言(仮)
―3月下旬発売予定
21世紀に入って十年。「写真」の輪郭がにわかに崩れている。
写真とは何か、写真の可能性はどこにあるのか。
我々は今、改めて問いたいと思う。
(以上、写真分離派宣言より一部抜粋)
鈴木理策、鷹野隆大、松江泰治、清水穣、倉石信乃。
フィルムカメラ市場の減退、デジタルカメラの普及による表現の画一化など、
写真の現状を憂い、立ち上がった気鋭の写真家・評論家たち。
「写真分離派」を名乗り、写真の未来を模索する彼らの活動を対談や
未発表作品などで紹介する。
写真分離派とは
写真家・鷹野隆大の呼び掛けによって結成された1963年生まれの写真家3名(鈴木理策、松江泰治)、評論家2名(倉石信乃、清水穣)によるグループ。2010年12月NADiff a/p/a/r/t(東京・恵比寿)での展示を皮切りに、対談・展示を中心として活動を続けている。
序文:写真分離派宣言
内容:
<対談>
倉石信乃×清水穣
鈴木理策×鷹野隆大
鷹野隆大×松江泰治
<作品>
鈴木理策、鷹野隆大、松江泰治の未発表作品それぞれ20ページほか
アートディレクション:秋山伸
展覧会情報:4/16(月)~5/19(土)中京大学Cスクエア
『妖怪萬画』<全二巻>
“第1巻 妖怪たちの競演編”発売中
なぜ、怖いはずの妖怪が、かくも愛嬌たっぷりに描かれたのか?
日本美術史の最後の砦、妖怪画のなぞを解く。
その大衆性や、戯画的、あるいは風刺的表現が見られることから、これまで美術史のなかでなかなかテーマとしてとりあげられることがなかった「妖怪画」。ところが、日本では古くから子供から大人までが親しんできた裾野の広い分野であり、自然信仰や各地域の伝承といった日本固有の土着文化や宗教と密接に関わる重要な主題でもある。本企画は、美術史のなかで本流としては語られてこなかった「妖怪画」の系譜をあらためて見直すことで、日本美術の持っているある笑いや遊びといった特徴的な側面を再考の契機となる。
妖怪萬画[第1巻] 妖怪たちの競演編
平安時代から明治初期にかけて描かれた妖怪画(絵巻物)を豊富に掲載し、その大衆性や戯画的表現から、これまで美術史においてはほとんど試みられることのなかった妖怪画の祖型をたどり、その系譜を読み解く。
序文:辻惟雄
収録作品:『百鬼夜行絵巻(松井文庫)』/鳥山石燕『画図百鬼夜行』/吉光『百鬼ノ図』/『化物尽絵巻』/土佐光起『百鬼夜行之図』ほか。
“昭和ちびっこ未来画報 ぼくらの21世紀” 発売中
昭和の子供たちが空想した、懐かしの21世紀像。
月旅行・宇宙都市・終末論―イラストに描かれたトンデモ未来とは!?
拝啓 かつて少年・少女であったみなさま
これからご覧頂くは1950~70年代に子ども向けメディアに掲載された「未来予想図」、 空想、夢想、妄想に基づいた文字通り荒唐無稽なトンデモ未来観です。
昭和の子どもたちが「嘘だぁ!」なんて言いながらも、
心のどこかでちょっぴり信じて楽しんだ21世紀は一体どこへ…??
タイムマシンに乗り込んで、「こうならなかった21世紀」をめぐる時間旅行へ出かけましょう。
そして誰も未来を語らなくなった現実の21世紀で、これからの未来のはなしをしよう。敬具
○空想科学イラストの巨匠・小松崎茂の作品ほか、70′sサブカルの禁断の書「なぜなに学習図鑑」などに掲載された図版を収録。
○人工太陽、大終末、地球大脱出、月旅行…懐かしのキーワードとともに“あの頃”がよみがえります。
○「暮らし」「交通」「ロボット」「コンピューター」「宇宙」「終末」のジャンル別紹介。
○ビジュアル文庫シリーズ最新刊!“ちびっこレトロフューチャー”第三弾!
■シリーズ好評既刊
【著者プロフィール】
初見健一(はつみ・けんいち)“懐かしがり屋”ライター。
著書に『まだある。』シリーズ(大空出版)。
現在12タイトルがロングヒット中。
”植田正治写真集 印籠カメラ寫眞帖” 発売中
優しく時を止める写真たち
最晩年の「植田調」秘蔵カラー作品。
2013年、生誕100周年を迎える植田正治。知られざる最晩年の作品を紹介。
雑誌『アサヒカメラ』に95年から97年まで連載され好評を博した写真エッセイ「印籠カメラ寫眞帖」の全作品(36点)に加え、同時代の秘蔵カラー写真をまとめて収録。
そこには入院中の身となっても日々写真を撮り続けた植田正治が晩年にみた日常のさりげない景色が広がります。
アートディレクション:伊勢功治
プロフィール
植田正治(うえだ・しょうじ)1913-2000
鳥取県境港市生まれ。終生故郷を離れることなく「永遠のアマチュア精神」を貫いた写真家。
砂丘での演出写真は「UEDA-CHO(植田調)」と呼ばれ、世界的に高い評価を得る。
1996年、フランスより芸術文化勲章を授与。
鳥取県西伯郡伯耆町に植田正治写真美術館がある。
“画廊と「日常」 塚本豊子著” 発売中
「現代美術は時代と合わせ鏡である」—高度経済成長期がピークに差し掛かった1985年、当時としては珍しく東京の郊外・吉祥寺に一つの現代美術画廊「双ギャラリー」が誕生した。それから25年余り、森村泰昌・多田正美・島州一・菅木志雄・吉澤美香・安斎重男らとともに駆け抜けた80-90年代を画廊主が振り返る。 名をなした作家の若かりし日のエピソード、夜を明かして皆が語り合った当時の熱気・・時間を経たいま、懐古ではなく貴重な証言として現代に新鮮な感覚を呼び起こす。
はじめに
第一章
日常と非日常/アートの現場から/アートは社会の中でいかに機能するか/双ギャラリーの道程/画廊の日常
第二章 グループ展
1985年—2000年
第三章 個展
島州一/多田正美/森村泰昌/菅木志雄/2005年・20周年
あとがき
佐藤信太郎写真集 “東京|天空樹” 発売中
2012年春に開業する新たなシンボル、東京スカイツリー。
2年半の歳月をかけてスカイツリーの成長を記録するとともに、ツリーを媒介にして、新旧のものが混じり合った周辺の有機的な街並み、そして人々の営みを絶妙な距離感と光彩で写し出す。
「非常階段東京」(日本写真協会新人賞受賞作)で、大都市の幻惑的な魅力を見事に表出させた佐藤信太郎が撮り下ろす渾身の作品集。
ここに収められた写真では、一つの風景が複数のショットによって捉えられ、再び一枚につなぎ合わせられることで、すべての細部に焦点があった映像を眼前に表す。風景の細部を捉えたひとつひとつの写真たちは、縫い合わされ、一枚のパンフォーカス画面となってわたしたちの前に現れる。思いがけない場所に現れた塔、そしてそこからうかがい知ることのできない微細な街の表情を見れば、写真家がいかに丹念に歩く人かがわかる。そこでは街が、鳥瞰に対する警句のように光っている。
細馬宏通
東京では江戸からの歴史、大地震の記憶、戦争の記憶など様々な歴史、記憶がその土地に固有の雰囲気を与えている。「非常階段東京」はその特有の雰囲気(ゲニウス・ロキ、地霊)に反応してそれをとらえようとしたものだと言えるが、今回もスカイツリーを介して、東京の歴史性から生まれる固有の雰囲気、地霊のようなものを感じ取り、写真に落とし込んでいった様に思う。戦火を奇跡的に逃れた京島界隈の歴史ある独特の町並みの向こうに最新のスカイツリーが見えると、様々な歴史の層が入り混じる東京の厚みを強く感じる。
スカイツリーは土地の歴史の中に現れ、その場所の記憶に加わることで、これからも東京を歩き、撮り続ける私を刺激してくれるに違いない。
佐藤信太郎
寄稿:細馬宏通
アートディレクション:中島雄太
好評既刊「非常階段東京」
『妖怪萬画』<全二巻>
“第2巻 絵師たちの競演編”―3月中旬発売予定
なぜ、怖いはずの妖怪が、かくも愛嬌たっぷりに描かれたのか?
日本美術史の最後の砦、妖怪画のなぞを解く。
その大衆性や、戯画的、あるいは風刺的表現が見られることから、これまで美術史のなかでなかなかテーマとしてとりあげられることがなかった「妖怪画」。ところが、日本では古くから子供から大人までが親しんできた裾野の広い分野であり、自然信仰や各地域の伝承といった日本固有の土着文化や宗教と密接に関わる重要な主題でもある。本企画は、美術史のなかで本流としては語られてこなかった「妖怪画」の系譜をあらためて見直すことで、日本美術の持っているある笑いや遊びといった特徴的な側面を再考の契機となる。
妖怪萬画[第2巻]絵師たちの競演編
戯画的表現に富んで諷刺がきいた妖怪画は、大衆たちに圧倒的な支持を得た、いわば江戸時代のサブカルチャー。葛飾北斎や歌川国芳、河鍋暁斎を筆頭に、人気絵師がこぞって描いた妖怪画(浮世絵)を満載。
序文:椹木野衣
収録作品:江戸時代から明治初期にかけての人気浮世絵師、葛飾北斎、歌川国芳、月岡芳年、河鍋暁斎による妖怪画づくし。
“古賀絵里子写真集 浅草善哉”
発売中
ある老夫婦との出会いからその死まで。
かけがえのない日常を綴ったドキュメンタリー
2003年、浅草の三社祭で出会ったある老夫婦。
吸い込まれるように足を踏み入れた、彼らが住まう長屋。
戦後の空気の残る建物と老夫婦の存在に心惹かれ、以降6年間、彼らの日常を写真に撮り続けました。
人間らしさを失いつつある現代社会と対極にある二人の何気ない暮らしぶりが深く心を揺さぶり、かけがえのない瞬間が輝く。写真本来の力を発揮した一冊。
浅草の三社祭で偶然出会った老夫婦。善さん、はなさん。
二人のもとを訪れるたび、言葉にできない、でも大切な何かが
はっきりとそこにあるのを感じました。
その大切な何かを残したい、その一心から浅草へ向かったのです。
―古賀絵里子(あとがきより)
アートディレクション:町口景
”ロング グッドバイ ―パパ・タラフマラとその時代”
発売中
「なぜ、パパ・タラフマラは解散しなければならなかったのか。」
助成金制度、セゾン文化の時代、身体表現の可能性、カンパニーを運営するということ……。
パパ・タラフマラ30年の軌跡と、解散という決断から導きだされる舞台芸術の未来とは?
関係者へのインタビュー構成と、各方面の識者による珠玉の論考を掲載。
「私たちは、パパ・タラフマラの解散を、今の文化状況への痛烈な批判として受け止めるべきだろう」
—堤清二(公益財団法人セゾン文化財団理事長)
パパ・タラフマラ(Pappa TARAHUMARA)
1982年、代表・小池博史を中心に結成されたパフォーミング・アーツ・カンパニー。「ダンス」「演劇」「美術」「音楽」等の様々なジャンルを巻き込みながら、舞台空間全体を一つのアートに築き上げる手法で多くの観客を魅了した。ベネチア・ビエンナーレ、ベルリン芸術祭などの国際フェスティバルでの公演や、ブルックリン・アカデミー・オブ・ミュージック(BAM)での公演をはじめ、世界30カ国で上演され、高い評価を得ている。2012年、解散。
■ 寄稿
港千尋/谷川俊太郎/天童荒太/吉本光宏/小沼純一/村井健
■ インタビュー
堤清二/片山正夫/ヤノベケンジ/是枝裕和/葛西薫/
榎本了壱/平田オリザ/立川直樹/faifai
■ 特別対談
小池博史×長谷川祐子
小池博史×浅井隆
著者 パパ・タラフマラ、小池博史
タイトルコピー 安藤隆(サン・アド)
カバーロゴ 葛西薫(サン・アド)
ブックデザイン 内川たくや
編集 影山裕樹
<特別付録>
・パパ・タラフマラ全作品リスト
・「パパ・タラフマラとその時代」年表
・コラボレーション・アーティスツ・グラビア
”押忍!手芸大図鑑”
―2月上旬発売予定
「不器用上等!」
高度な技術をもつ「部長」石澤彰一が、手芸の経験をもたない「男前部員」と結成した「押忍!手芸部」。手芸の技術やルールより、個人のつくりたい気持ちやつくるたのしさを 尊重する「押忍!手芸部」の伸びやかな活動を、人や場との出会いを表現の出発点にしてデザイン・アート・音楽・イベントプデュースなどジャンルレスに活躍する豊嶋秀樹が読み解きます。 効率や分かりやすさを優先し、創作活動にまでマニュアルを求めたり、 つくるものに対して理由や評価の基準を定めたりしていませんか。 ものづくりに当たり前のように横たわる既成概念を鮮やかに覆す、 部長、部員の作品や活動をとおして、ものづくりのゆたかな源泉をおさめます。
デザイン:坂田佐武郎
石澤彰一 (押忍!手芸部・部長)
1963年、東京生まれ。文化服装学院デザイン専攻科卒業後、フリーランスデザイナーとして渡仏。日本の企業に企画やデザインを提供し、帰国後は衣装、アクセサリー、グラスデザインを手がける。1994年にワイズ・ビスに入社。iwishデザイナーとして企画デザインに携わり、以後も様々な会社で企画デザイン、アートディレクションを手がける。1998年、有限会社ウルトラタマを設立。ファッション、雑貨、インテリア等のデザイン、プロデュースを行う。東京コレクションにて「SHOICHI ISHIZAWA / ULTRA TAMA」を発表。 2003年、手芸が出来ない男前部員を集め「押忍!手芸部」を結成。技術やルールにとらわれず個性を重視した「部活」を通して、新たな価値観を提案する試みが注目されている。
豊嶋秀樹
1971年、大阪生まれ。サンフランシスコ・アート・インスティチュート卒業し、1998年より「graf」メンバーとして生活全般に関わるデザイン、ものづくりを行う。2001年、チェルシー・カレッジ・オブ・アート・デザイン修了。2003年よりオルタナティブスペース「graf media gm」の企画制作を担当。金沢21世紀美術館主催の奈良美智展「Moonlight Serenade —月夜曲」(2006年)において、YNGメンバーの1人として展示やプログラム運営に参加。 現在は「gm projects」のメンバーとして活動。作品制作から空間構成、ワークショップ、イベント企画など、多様で柔軟な表現活動が注目される。
| | | 次のページ > |









