青幻舎WEBマガジン
FOLK TOYs NIPPON にっぽんの郷土玩具 横田百合のオトンコレクション
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#11 「愛媛 宇和島の牛鬼」

愛媛 宇和島の牛鬼

 

愛媛 宇和島周辺の各地で行われるお祭りの主役「牛鬼」は、
頭が鬼、首はきりんのように長く、
胴体は牛で、剣をかたどった尻尾を持った妖怪のこと。

お祭りの中でも一番大きなものが、
和霊神社で7月22日から7月24日に行われる夏祭り、
和霊大祭 うわじま牛鬼まつりです。

高さ5~6m、幅3m、重さ約750kgの大きな牛鬼を、数十人で担いで町を勇ましくねり歩きます。
周りには子どもたちが竹の筒をブーブーと吹き鳴らし、
合わせてヤレヤレと囃したてることから別名「ブーヤレ」とも。
長い首を上下左右に揺らしながら、家々の軒先に頭を突っ込み悪魔祓いをするのです。
家にひそむ悪いものは牛鬼に取りついて家から出てゆきます。

もともとのお祭りでは、赤い布で覆われた牛鬼と、棕櫚で覆われた牛鬼の二種類だったようですが、
近年のお祭りでは、赤の他に緑やオレンジ、青・紫・白・金などカラフルな牛鬼が20数体出るそうです。
子どもが担ぐ小さい子ども牛鬼や、女性が担ぐ柄の布に覆われたギャル牛鬼、
首を大きく振りながら口から煙を吐く大迫力の牛鬼も登場するとか!

郷土玩具の牛鬼は、そのミニチュア版。
張子のからだ、首は布、頭の下に竹の棒が付いていて動かせるようになっています。

愛媛 宇和島の牛鬼

 

こちらは、先週のお祭りに行ってきた友人が、
お土産に買ってきてくれた木製の牛鬼。
木製の牛鬼も張子と同じく古くからあるものですが、
近年のお祭りにならってカラフルですね。

迫力満点の牛鬼を見に、来年は是非に宇和島をたずねたいと思います。

プロフール

横田百合のオトン

横田百合のオトン

昭和2年生まれの現在86歳。
奈良県在住。
30代で郷土玩具の魅力に目覚める。現地を旅したり、物産展に足繁く通ったり、日本郷土玩具の会に入ったりしながら、マイペースながらも集めた数は700点あまり。

横田百合

実家でオトンと二人で暮らすなか、40代で郷土玩具に目覚める。instagram(@yuriplus)にオトンの郷土玩具コレクションをオトンコレクションとして約1年、ほぼ毎日2点のペースで投稿。大阪玉造バンコにて2012年オトンコレクション「こけし展」、2013年オトンコレクション「はりこ展」を開催。2014年京都マヤルカ古書店にてオトンコレクション「写真展」を開催。大阪こけし教室会員。

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